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こころの羽

こころの羽
 
三年前のこと私は
幼馴染みの君と
おなじ朝の光を
キャンパスにほど近い
君の部屋で迎えた
 
念願だった
建設会社の設計部
内定の知らせもらって
期待と不安と希望に
囚われ舞い上がってた
 

そんなことで
私の心には羽があった
君は言ってくれた
いっしよに暮らしたい
私は言った
もう少し考えさせて
私は彼の心の羽を
折ってしまった
 
三年間がもう過ぎたよ
一人きりの私
朝の光変わらず
ベッドサイド照らしてる
寒い部屋で微睡む
 
希望だった
建設会社の設計部
世情の変化もあって
現場に行けないリモート
縛られ塞ぎ込んでた
 

こんなときに
君から連絡が舞い込んだ
言ってくれた君は
いっしよに暮らしたい
私は言った
もうほんと御免なさい
私は君の心の羽を
折りつづけてた。

※※
変わらないやさしさ
ずっと持ってる
君がとても恋しくて
すぐに逢いたくなった


こんなときに
君から連絡が舞い込んだ
言ってくれたずっと
いっしよに暮らしたい
私は言った
長いあいだ御免なさい
私は君の心の羽を
折りつづけてた。

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