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PauperSummitCup3 調整録と大会レポート

はじめに

どうも、つばさです。6/11にて開催されたPauperSummitCup3にて、優勝しました。

https://twitter.com/flower270_/status/1667920192146665473?s=46&t=PezdVlyBoYzirIDsNszaiQ

ご存知ない方のために説明しておくと、PauperSummitCupとはPauper MTG様主催の草の根大会で、本大会がその第3回目でした。今回よりSEが導入されたことで、参加人数が3桁となり国内では神決と並ぶ規模のパウパートーナメントとなりました。

百人百様、大会に取り組む姿勢は様々ですが、3歳からTCGをしゃぶりつくしている私にとって未だ満たせていない「勝利」という欲求を今回も掴みに行くまでです!

本記事では簡単にデッキ選択の経緯と調整録、当日のレポートについて書いていきます。

もともと言語化が超苦手で記事を書くのは人一倍時間がかかるのですが、加えて今回あまり時間が取れないので本編はメモっぽくさくっと書きました。時間がある時に読んでいただければ幸いです。

デッキ選択

メタゲームの洗い出し

Tier1 カルニブラック バーン カルドーサ
Tier2 親和 グルールランデス 青単フェアリー

使用デッキ候補

①カルニブラック
相手してて異常に強く感じだが、自分で使ってみると案外そうでもなかった。リアクションカードが多すぎて何もできず、手札が透けることもしばしば。イニシアチブクリーチャー・水源・幻想家などの能動的なアクション、除去、ドロソ(水源・勢団の取引の枚数)、タップインランドなどの全体的なバランスが非常に重要で、回数積まないと最適解が出なさそうと感じた。勝つまで長いせいでMOリーグの効率も悪く時間がないため使用を断念。また、統治者・イニシアチブ(以下紋章)を取り返すのに異常な労力が必要で、故にミラーがむちゃくちゃ不毛でやりたくなかった。
ただ、各カードの枚数を最適化できればかなり良いデッキになると今でも思っている。

②カルドーサ
カルニブラックの隆盛を受けて。炎樹族が予想以上に強いことがわかり、相変わらず回った時の出力の高さもさることながらデッキ自体に不満はなかった。とは言うものの、この規模のトーナメントととなると赤系は異常にメタられて上振れ前提となるため、意識が薄れていない以上使うことはないとなった。

③親和
最後まで悩んだデッキ。MO環境はバーンに次いでランデスが多く、白系・トロン系が駆逐されていた。ケンク2にしてカルニ、叱責3にしてランデスを意識した構築にすれば最もポジションがいいと思った。ただ、自分がカルニ使って親和を捻り潰しまくっていたため、そこに勝てないならと候補から外した。後からわかったが、これは誤認で、ケンク出るだけで終わるゲームも多く実際は5分かそれ以上有利の印象。ここに気づいてたらおそらく親和使ってた。

カルニブラックと親和の相性についてはゆーきくんの記事で非常にわかりやすく解説されていたので、よかったら読んでみてください。(丸投げ)

■Pauper Summit Cup3へ向けて|ゆーき(Heterodox)
https://note.com/yuki_heterodox66/n/n18f6c9c302a7

④青単フェアリー
最多勢力と予想されるカルニが厳しい。初手のフェアリーに対して除去が2回飛んでくるは当たり前で、手札に忍者を複数抱えて死亡することが頻発したため、候補から外すことになった。

⑤カウゲート
慣れてる枠。
・トップティアのカルニに不利
・獲物である親和・テラーが減少
・天敵であるランデスが爆増
・赤単のサイドには倒壊が標準装備

メタの観点からは使う理由はないに等しい。

今なら迷わず親和を手に取るが、大会前日までは上記の所感だった。
最適解出ない時は親和かカウゲートを選ぶようにしており、今回は後者を選択。
配信のインタビューでは「情」の選択ということで語ったが、これに関して補足しておく。
カウゲートを毎回候補に挙げている理由として、好きだからというのもあるのだが、ゲームの再現性の高さを買っている部分が最も大きい。鷹、当世、バジリスク門などデッキを回すパーツが最終的にゲームを決める手段となるため、常に動けるオープンハンドが来やすく、マリガンも少ない。その分、最大値の低さだとか相手のブン回りには対応できないだとかトレードオフの部分はあるのだか、本記事ではこの程度に留めておく。平たく言うと、事故率が低く常に一定のパフォーマンスを出せるため、大規模大会向きのデッキである。

調整


いつも使ってるリストから問題点洗い出し


①カルニに不利
②ランデス無理

▼対カルニブラック

基本的な負け筋は以下2点

・論争連打から除去除去でこちらのリソース枯らされる

・強迫でカンスペ抜かれてからの紋章クリーチャー

●変更点

主にサイドボードに対しての変更。

Ⅰ.払拭2枚採用
論争への回答として。
また、ギルドパクト + 1/1クリーチャー×2という布陣でチェイナーをケアすることが多々あるのだが、噴煙が絡むと綺麗に対処されてしまうという問題に対しても寄与する。
儚い存在などにも手広く対応できる良い変更だった。

Ⅱ.まやかしの召喚2枚採用

当日全員にテキスト確認された

霊魂放逐、本質の散乱の同型カード。旧枠が板。
強迫→紋章クリーチャーが負けに直結することが多いためなんとかならないかと頭を抱えていたところ、ちょうど若きゲートプレイヤーMvanni氏がサイドに霊魂放逐を3枚サイドに積んだ構築で5-0した報告が目に止まる。

https://twitter.com/vannir11/status/1665114555318513664?s=46&t=r1BVA_LEVFFCj5eVyk1fqA

いざ試してみると結構感触がよく、そのまま採用。カウンターの総量が増えている分、ラノワールの幻想家にも気兼ねなく撃てるのも◎。
ただ、3枚はあまりにリアクティブだったため2枚だけにした。

ついでに対ランデスのサイドカードとして機能するのも素晴らしい。

Ⅲ.宮殿の歩哨1枚採用
捌いた後に勝ちにいけるカードが不足していると感じたため採用。
結論、この部分の変更は良くなかった。
カウゲートの除去はソーサリータイミングの未達のみで、基本的に相手のクロックは猫のライフゲインで無視するデッキなので、一度統治者を取られると取り返すのか困難でリスクが高すぎる1枚だった。今ならギルドパクトかレリックの追加にすると思う。

▼ランデス

主な負け筋

・後手になること

●変更点

メインデッキ2枚のみ変更。

Ⅰ.定業1枚→ブレスト4枚目
定業撃ったらカンスペ構えられないことが多くなったため

Ⅱ.アゾリウスのギルド門1枚→灰のやせ地
ブレストが1枚増えたことでのシャッフル手段の追加

■削減枠
Ⅰ.塵塵1枚
親和の減少を受けてと他のデッキへのガードを上げるため。カウゲートは定業・ブレスト・当世とドロソが豊富なので探しに行けるのと、カンスペ・ピアスと塵塵を通すこと長けているので1枚引ければいい。また、今回払拭が追加されているので尚一層通し易くなっている。

Ⅱ.紅蓮破2枚
青単フェアリー・テラー・ファミリア・フリッカートロン用の枠だが入れ替え先が、まやかしの召喚と払拭が紅蓮破と似たような役割のため、大きな影響はないと判断。逆にここが紅蓮破のままだったら当日勝ててないゲームが2本あった。

Ⅲ.大始祖の遺産1枚
ここもテラー・ファミリア・フリッカートロン・その他コンボ用の枠だったが、まやかしの召喚と払拭が同じようなデッキに入れられるため、ガードは下がらず影響なしと判断。

大会レポート

記憶が曖昧な部分もあるので対戦相手の方で内容違うところあったら教えてください。

R1 スリヴァー 先手 ○×○

実は当日1番の山場だった説。
先手3:7、後手で2:8くらいの絶望マッチアップ。
サイドインできるカードもなく、先後手でカンスペの価値が大きく変わる。

G1
鷹当世から断片捨てつつ、ロードは未達で対処。断片でギリギリ死なないようにしつつパンプした鷹で3回殴って勝ち。

G2
ロード→ロード→毒付与と展開され何も良いところなしで負け。

G3
相手のドロソをカンスペで2回弾いて展開されないうちに鷹パンプで殴りきって勝ち。

R2 ボロスサイボーグ 先手 ○○

6:4くらいの有利マッチ。献身的な補充兵オーリオックの太陽追いなどでアグロ戦略を取られると厳しいが、除去が赤に寄ってるデッキにはいずれ猫パンチが決まるため基本的には有利という認識。

G1
猫に赤い除去3回飛んでくるも最終的に不朽トークン+門パンプが1回通って勝ち。

G2
塵塵で土地2枚飛ばすもバジリスク門引かずゲームが長引き、クレリックに殴られ続ける。
相手本体に火力撃ち込んで来るも手から断片。返しにバジリスク門引いて🐱👊。

R3 グリクシス親和 後手 ×○○

8:2有利マッチ。カウゲートは世界で最も塵塵撃つのが上手いデッキなため。

G1
こちらダブマリに3tマイヤ×2。一体は未達で飛ばすも追加でケンクが出てきて負け。

G2
今度は相手がダブマリ。先手3t塵で勝ち。

G3
血の泉→カエル→ケンク(血トークン)飛ばしとされて危うくなるも塵で対処。追加のマイヤには未達を当て、相手がクロック引かないうちに鷹当世パンプで殴って勝ち。

R4 緑単ストンピィ 先手 ○○

先手4:6、後手3:7くらいの不利マッチ。虹色の断片にすべてがかかっていると言っても過言ではない。Finisging Moveを有効に撃たせないことを意識して、クリーチャーの展開はピアスかカンスペを構えられる3ターン目以降を意識するといい。

対戦した角とうふさんの記事が上がっていたのでそちらをご覧ください(丸投げ)

■ 【MTG:Pauper】PauperSummitCup3 対戦レポート #"元祖"緑単ステッカーストンピィ|角とうふ
https://note.com/tunotofu/n/na399cc6b20ee

途中、巣の侵略者から出てきたトークンの存在を忘れてピアスが空ぶったりもしたが、お相手の引きも芳しくなくツイてた。

R5 赤単バーン(ピンガー) 先手○○

5:5マッチ。溶岩の投げ矢の枚数次第でゲーム感が大きく異なるため、構成による。3枚以上採られている主流の構築はかなり厳しい。

G1
ケッシグが定着してしまい、お相手の残りの手札3枚がすべて火力だと負けのターンが訪れるも、なし。猫、バジリスク門、断片構えできるターンが生まれ、猫に火力を吸ってもらって飛行で殴りきって勝ち。

G2
お相手ワンマリ。熱錬金術師を未達で対処するスタート。土地3で止まったことを確認され倒壊を撃たれるものの水流破で対処。その後有効なアクションがインパルス撃たれたくらいで、もたついている間に猫バジリスク門が決まり対処されきれずに勝ち。

後からわかったが、溶岩の投げ矢が入ってなかったり、速槍を一度も見なかったりとツイてた。

R6 ID

R7 ID

5-0-2で4位通過。とりあえずのTOP8で安心するのも束の間、残ったアーキタイプが黒単サクリファイス、ターボイニシアチブ、ポイズンストーム、緑単ストンピイ、ボロスラリー、親和、フラクタルと半分が厳しい戦いを強いられるフィールドとなった。

SE1 グリクシス親和 先手 ○○

パ頑会48さん。

G1
ブレストで5枚目の土地を探しに行くも見つけられず、土地が4枚でストップ。マイヤを未達で対処するもケンク→ケンクと続きライフがゴリゴリ減っていく。3/3飛行1体は毎ターン鷹で止めてライフを感電破圏外に維持し続ける。その間特に何も引かれずグダった後、3枚目のバジリスク門をトップし鷹を8点パンプ×3で突然の25点ワンパンが決まり勝ち。

G2
お相手フラットしてるところに未達2、塵2、塵化す1みたいなハンドで攻め手を根絶やしにして勝ち。

SE2 アブザンターボイニシアチブ 後手 ○○

本日の山場その2。予選の段階で傍から見てて厳しい印象だった。先手5:5、後手3:7くらいの不利寄りマッチアップ。

G1
カルニ→論争をピアスで牽制しつつ鷹が着地。単除去→イニシアチブの負け筋を鷹2体目を出して潰しつつ、当世で断片ディスカード。復讐する狩人が出てくるも鷹でイニシアチブを奪い、断片×2で維持し続けて勝ち。

G2
土地3で詰まるも動かずまやかしの召喚を構え続け、なんとかゲームを引き伸ばす。途中、論争2回撃たれるが、カウンターせずひたらすら我慢。相手リソース山のようにあったがこちらが構え続けるため動けず、その間鷹と当世が殴り続ける。終盤、墓の刈り取りでゴライス、狩人、ホネツツキ、墓所のネズミが手に還る。同一ターンでゴライス→カウンター、狩人→スルー、マナを使い切って出てきたホネツツキ→カウンターで向かい打ち、こちらの飛行が止まらず殴り勝ち。

SE3 フラクタルシュート 後手 ○○

初めてやったが8:2くらいの有利マッチアップ。
ゲーム展開は当日の生放送をご覧ください(丸投げ)

https://www.youtube.com/live/ZMqjlPKHVW4?feature=share

9:43:00~

というわけで優勝しました!
先後手が重要なスリヴァーやステッカーストンピィ戦などでは先手を獲得し、SEでは絶望的と思われた黒単サクリファイスやポイズンストームを避け続け、決勝は有利マッチと全体的にかなりツイてたとは思います。
とはいえ、ツキが回って来た時に勝てるようにしておくのがこのゲームの本質。そこに関しては自信を持って取り組んできたと言いたいです。
どういうプランで戦えばいいか迷ったゲームもなく、変更箇所も上手く機能してくれました。

昨年1月にゆるりふわりと遊んでいこうと2年振りにマジックを復帰して始めたパウパー。めちゃくちゃ面白くていつのまにか目の色変えて走り込むようになってしまった。次は神決です。

貴重なパウパーの大型大会。このような機会をくださったPauper MTG様、ジャッジの束男さん、運営ありがとうございました!
また、盛大に祝ってくれたパ頑会の皆さん、お祝いの言葉をくれたパウパー勢の皆さん、ありがとうございました!

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