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やけど男児犠牲 対応検証を

 2024年1月22日 新聞掲載記事

10日付本紙記事「幼い命 守ってやれず やけどの5歳男児犠牲」を読んだ。能登半島地震の際、やかんのお湯でお尻をやけどした石川県志賀町の5歳の子どもが、「軽症ではないが重症でもない」と入院を断られた末に容態が悪化し、亡くなった。

「なぜ入院や処置をしてもらえなかったのか」と、病院の対応に不信感をもった。
母親が応急処置として傷を冷やそうにも、断水のため水を使えなかったはずだ。仕方なく病院のロビーで一夜を明かしたというが、どれほど心細く不安な気持ちだっただろう。

病院の現場はパニックだったかもしれないが、対応が正しかったかどうか、今後しっかりと検証してほしいと思う。優しい息子を亡くした母親の気持ちはいかばかりか。

自分を責めてしまわないか心配だ。
被害はますますひどくなる一方で、災害関連死もある。

冬の冷え込みも厳しく「夢も希望もない」「先が見えない」という被災者の言葉が胸に刺さる。尊い命に心からご冥福をお祈りいたします。




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