見出し画像

Down By The Salley Gardens―柳とねこバージョン―

アイルランドに伝わる古いうた、「サリーガーデン」を、まったく個人的な理由で和訳して、毎年10月27日に歌っています。

10月27日は、足元はしろく、全身はしろっぽいカフェオレ色だった、愛猫のにゃみちゃんの命日です。愛について、人生について、私にほんとうに多くを教えてくれた偉大な先生でした。

にゃみちゃんが他界して今日で10年になります。

サリーガーデンとは、柳の林という意味らしいです。salleyはアイルランド語で「ヤナギ」を意味するsaileáchが語源とのこと。アイルランドの村々ではかつて、さまざまな暮らしの道具をつくる材料にするために、柳の林が村はずれにあるのが一般的だったそうです。

そんなわけで、「柳とねこバージョン」となっています😸

柳ゆれる小道を
Down by the sally gardens
一緒に歩いた
My love and I did meet;
ちっちゃなましろい足の
She passed the sally gardens
きみがくれた言葉
With little snow-white feet.

「愛はむずかしくないよ、
She bid me take love easy,
若葉ひらくようなもの」
as the leaves grow on the tree;
でも若すぎたあの日
but I being young and foolish
心ひらけなくて
with her did not agree.

川のそばの草原で
In a field by the river
一緒にすごした
My love and I did stand;
かわいいましろい手で
And on my leaning shoulder
肩に触れてくれた
She laid her snow-white hand.

「人生はむずかしくないよ、
She bid me take life easy,
草が伸びるようなもの」
as the grass grows on the weirs;
涙のむこうに今も
But I was young and foolish
いとしい面影
and now am full of tears.

©2010 白雨詩社

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?