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急がば回れ|フローリストになりたてだった頃の私のお話

こんにちは、Yukinaです。

今日は、私がフローリストになりたての時のお話をしたいと思います、、。

急がば回れ
よく私が小さい頃に祖母がくちにしていた言葉です。

いそがばまわれ・・・・
急ぐときは、早道や危険な方法を選ばずに、むしろ回り道で確実で安全な道を通った方が結局は早く着けるものだという教えです。また、目的を達成するのに性急にやらずに余裕をもつ方が確実であり、時には好い運をつかむことがあるということにもなっています。

故事百選

祖母からは「いろんな経験をしたら、この意味がわかるようになるよ。」と言われていました。

フローリストになりたての頃、今のお花屋さんでは週2,3回の出勤。そして一日平均5時間の労働時間でした。

専門学校を卒業し、4回の職業体験をして、そのままお店に入ったので、もちろんすぐに戦力にもなるわけもなく…..。

ひどい時には、ブーケ作っては作り直し、作っては作り直し。3時間でようやく一個のブーケができることもあったほどです。

Yuki、時間はあるよ。作り直してみて。

正直、ありがたくもあり時々この言葉が辛くなった時もあります。でも!お店のスタイル、オーナーの信念、お客さまに良いものを届けるため!と束ねていました。

私たちのお店のブーケの基本スタイルは、ブーケが上から見た時に丸く、綺麗な円を描くように作ります。横から見た際にも綺麗にほんのり端が丸くなるスタイルで作られます。

働き始めた時に作ったブーケ

今見ると、直したくなる写真ですが、この時は作るのに必死でしたし、出来上がると「できたぁー!」って言ってしまうほどでした。

スパイラルと言って、持ち手の中にあるお花の茎が螺旋状になるように一方方向へと向かって束ねていくのですが、「ここにバラをおいたよし!」と思っても次の瞬間、バラは違う場所にいるし、他のお花も不恰好になっている….

なぜ???なんでこうなるの?

毎回、自問自答。試行錯誤。そして先輩に相談。この繰り返しでした。

誰か、この気持ちに共感してくださる方はいるのだろうか?😂

教えてくれるオーナー、マネージャー、先輩方のレベルがハイレベルすぎて自分が作ったブーケと比べると恥ずかしくなるほど。

そんななか、ブリスベンではコロナによるロックダウンが続いたときがあり、仕事が激減した時期がありました。

花に触れない…収入も減る…どうしよう。

そんな矢先、フラワーマーケットの仕入れをしている人から声をかけていただき、

「うちのフローリスト部門で人が欲しいみたいだから紹介してあげるよ。掛け持ちでもいいじゃないか。」と言われたのです。

そのお店のスタイルは、私のお花屋さんのスタイルとは全く逆で、いかに葉物を使わずつくるか、見た目を大きく見せるかと言うもの。そして、20分で何個ものアレンジメントを同時に作ったりするとのこと。

スタイル違うけれど、お花に触れるならいいかな?と思いマネージャーと会うことになりました。

結果として、こちらのお店のマネージャーとは会ってお話をしたのですが、マネージャーから

「あなたは、そのお店で今働く時間数が少ないのかもしれないけれど焦ってうちで働く必要はないわよ。もちろんこんな時期だから収入も落ちるかもしれない。でも絶対にまた忙しくなる。今がチャンスと思ってお家でできることをした方がいいわ。あなたは、みんなが働きたくても入れない花屋にいるのよ。今、学んでいるところなんだから基礎からしっかりそこで学びなさい。その後にまたうちにヘルプに来て。」

と言われ、このお店で働くことはありませんでした。

この日はマネージャーから言われた言葉を、帰り道に思い出しながら「どうしたらいいんだろう?何ができるんだろう?」と少し落ち込み気味に帰ったのを覚えています。笑

私にできることといったら練習しかない。

と思い直し、お店で働かない日は、スーパーで買ってきた安いお花や、お花屋さんでもう売ることのできないお花をいただいてきて自宅でひたすら練習しました。

働いた日は、ブーケの写真を撮影。そして帰り道に電車の中でその日に注意されたこと、どうしたらできるようになったのか?を箇条書きにしたり、スケッチしてメモしたり….

働き始めてだんだん形になってきた!

今では、いろんなスタイルのブーケやアレンジを作れるようになりました。そしてこのお花屋さんだからこそいただける新たなチャレンジもさせてもらえています。

あの時、違うお花屋さんのマネージャーにあの言葉をもらわなかったら今の私はいないかもしれません。

急がず、丁寧に何回も私を暖かく指導してくれていたみんなに本当に感謝しています。

今思い出しても、自分が仕事できなさすぎて少し悲しくなります😂

でも自分で考えてよくしていこう!と試して失敗して、試して失敗して、聞いて、直しての繰り返しで練習を諦めなかった去年のわたしには花丸💮をあげたいな。

おばあちゃん、私、急がなかったよ!笑

もし、今何かやりたいことでつまづいている人がこれを読んでくれているなら、自分のやりたいことは急がず地道に諦めないで続けてほしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます♪

Yukina💫





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