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フローリストの私がいけばなを習う理由

こんにちは。ブリスベンフローリストのYukinaです。

本日はお仕事がお休みだったので、生花のレッスンへ行ってきました。草月流を学び始めて3年目になります。ようやくテキスト2が終わるところです。


マグノリア・菊


いけばなを知ったきっかけ


思い返せば、いけばなに出会ったのは私が6歳の時。

祖母が池坊を学んでいたので、祖母の傍でよくお花を触っていました。その頃はいけばなを「花遊び」と思っていて、ルールなど分からず剣山に思うがままお花をさしていました(笑)

思えばこの頃が一番、素直にお花を楽しめていた時かもしれませんね。

6歳の私


オーストラリアでいけばなを学ぶ


オーストラリアでは池坊流、草月流、小原流の3つがいけばなの流派として有名です。

各流派の師範代を持つ先生がクラスを持ち、オーストラリアの生徒に教えてくださるので当然、生徒は多国籍。そして先生も日本人の先生はもちろん、中国人の先生、オーストラリア人の先生、、と先生も多国籍なのです

よく理解できない英語で学ぶいけばな、、私、大丈夫かな?

正直な感想はこれでした。

基礎の上に個々の先生方の特徴が合わさり、独特な作品を生み出している先生もいるのは事実。海外で私が学びたいいけばなってなんなんだろう?

自分はどの流派を学びたいのか?


今までしっかりといけばなを学んでこなかった私。

フローリストになりたての頃は、週に2日のみお仕事だったので、もっとお花を触りたいと思い、いけばなを思い出したのです。

さてオーストラリアでどこでいけばなを学べるのだろう?と検索。

冒頭に挙げたようにオーストラリアでは主流3代流派があり、祖母は池坊流。

私も池坊を学ぶのが自然の流れ、、、、なのかな?

いろんな先生方の作品を検索し、私の直感で好き!と思えた先生に弟子入りすることにしました。

そして、学び始めたのは草月流。

のびのびとしていて、今の私が好きなのはこの流派でした。

そしてたくさんの作品を見た結果、見つけた先生はブリスベン空港の近くでプライベートレッスンを行なっている先生。

その当時、ゴールドコーストに住んでいた私。でもどうしてもこの先生にお願いしたかったのでお電話で問い合わせをしました。

先生からは、そのときプライベートレッスンで新規の生徒は引き受けていないと一度やんわりと断られてしまったのですが、、。私の熱量に押されて?(って今ではおっしゃってくださりますが)レッスンを受けることとなりました。


ワークショップでの1枚。

生徒同士もワークショップやクリスマス会、草月展などを通じて交流があるのでみんな仲良しです。

お互いの個性や良いところを尊敬しあえる方々。そして、クリエイティブな人たちでストイック。どうしたらもっと良くなるかをお互いに話し合える関係って素敵ですよね。

いけばなを学んで良かったこと


フローリストとしてお店で作るブーケやアレンジメントとは違い、いけばなではお花や枝の1本の茎の太さや長さ、特徴を隅々まで見て、空間を意識していけていきます。

お花や枝物を360度ぐるりと回転してみて、どの角度が良いのか?

それはまるで、どの角度の顔がよく見えるのかを研究する人と同じ

人もキマる角度があるように、お花もHappyに見える角度、イマイチな角度があるのが面白いです。

1本1本のお花、枝を丁寧に見ること、どこの枝を残し、どこに空間を作るように意識するかを毎回のレッスンで叩き込んでくださる先生。

フローリストの仕事にどのように結びつくんだろう?

いけばなを始める前は思っていたのですが、学んでみてわかりました。

ブーケを作るときも、アレンジメントを作るときもお花の向きは大事
この作業をもっと奥深く丁寧に向き合うのがいけばななのだと気づきました。

そして、空間を意識すること。

これは、大きな空間装飾をする際にとても重要なこと。例えば、先日から日本食レストランでのアレンジメントを担当させていただいているのですが、まさに空間の認識が必要なのです。


日本食レストランさんでの生け込み

これは、フローラルアートワークにおいても重要なこと。

いけばなで学んだことが、このように仕事や自分のやりたいことに少しでもプラスになっているだなんて良いことづくし。

8月には、ブリスベンで草月展が開催されます。

私も出店することが決まりましたのでまたこちらでもお知らせさせてくださいね。

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

Yukina💫

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