新しいことを始める時はいつも挑戦だらけ。私の失敗談!/ フローリストのつぶやき
こんにちは、ブリスベンフローリストのYukinaです。
実は先日の記事にした、「オーストラリアでフローリストになるにはどうしたらいいの?」という記事が自分が思っていた以上に反響があり、驚いています。読んでくださった方、本当にありがとうございます。
私のフローリストへのみちのりは常にでこぼこ道
私自身、お花の学校に通い始めてからここまで、がむしゃらに突っ走ってきました。今のお花屋さんで、最高の職場の仲間たちとこうしてお仕事をさせていただけていることをとても幸せに思っています。
私のキャリアチェンジがスムーズにいっていると思っているかたはもしかしたら多いのかもしれません。(よく見える部分だけを見れば..)
基本的にSNSには、恥ずかしくて自分が失敗したことや自分が陰で努力している時間のことを載せることを避けてきました。
でも最近では、同じようにフローリストとして頑張りたいとお勉強されている方とも繋がることができ、悩んでいることが同じだったりもして私が経験してきたことをもっと書いていくのもいいのかなと思うようになりました。
失敗談もたくさんたくさんありお恥ずかしい限りですが、今もしどこかででがんばっている誰かにすこしでも届いたらなと思います。
わたしのフローリスト人生はでこぼこみちですよ!
センスがあるから好きな仕事につくことができるのか?
実は先日、ある方から
「TAFEで学んでこうして今このようなアレンジメントをつくれるのは、基礎としてあなたにもともとのセンスがあるからなのでは?」
というお言葉をいただきました。
正直、そうおっしゃっていただいたことに嬉しくもあり、びっくりもしました。
私は飛び抜けた何かのセンスがあるわけではありません。こんなにきっぱりいうと自分でも哀しくなってしまうけれど、、、(笑)
フローリスト学校時代
お花の学校に通っている時、クラスの中でアセスメントの提出は常に翌日😭
授業内での実技では、アレンジができず居残り。
最初の頃にスパイラルブーケ(お花の茎を螺旋状に束ねていく)の練習をした時のこと。クラスのみんなはさっさと帰っていく中、私だけできておらず、やっとできた!と先生に見せたら、何本かできていなからやりなおしとなりました。
今となっては、何本かスパイラルになっていないなんて、どうして?と思うのですが、、、。
その時の私は、先生に口頭で言われても理解できず、見よう見まねで授業をうけていたのでクラスメイトよりも学ぶスピードが本当に遅かったんです。
そして働かずに学校に通う、けれども花材代や電車代がかさみ貯金がくずれていく。でも練習したい!ということで、造花を買ったり、クラスで練習した後のお花をまた崩して家に帰って練習を重ねました。
お花屋さんで働き始めた頃
フローリストの学校を卒業し、現在のお花屋さんでwork experience をさせていただいたあと、カジュアル(日本で言うアルバイト)としての雇用が決まりました。
今でこそ週5、6日間、1日8時間半は働き、3店舗をぐるぐると回っている私ですが、、。
最初は、週2日間。1日5時間、1店舗での出勤から始まりました。
お花屋さんで働くのは初めて、英語環境での仕事(周りに日本人がいない環境)も初めて。TAFEの学校を出たと言えど、お花屋さんからするとスキルはほぼないに等しいレベル。
お花屋さんでは、バケツの水換えや、お花の下処理などの基礎のお仕事はもちろんですが、店舗に出す小さいブーケをつくることから練習し始めました。
マネージャーから3つのバケツにそれぞれS,M,Lの異なる大きさのブーケができるよう花材を振り分けられて、ブーケをつくっていきます。
ブーケを1つ束ね終えたら、マネージャーに見せて毎回良いところと悪いところを教えてもらっていました。
私たちのお店のブーケは、数種類の葉物を使い、ブーケのトップは、緩やかな円を描くようなラウンドブーケスタイル。
ブーケのトップは綺麗に整い、外側は緩やかにカーブ。ブーケを真上から見るとブーケの形が丸く見えるように作ります。
最初の頃は1つのブーケを作るのにも一苦労。
スパイラルでお花を束ねるも、茎がグラグラ動いて安定しない。「ここにバラがきて欲しい!ここにいて!」とお花に心の中で叫んだりしていました。
やっと出来上がったブーケを、マネージャーに見せて、お店に出せる仕上がりになるまで何度も何度も最初からやり直し。
1つのブーケを作るのに1時間ほどかかり、4回やり直しになった日の帰り道。
「わたし、フローリストに向いてないな。才能ないな、、、。英語も理解できてないし、みんなとコミュニケーションもうまくとれない。やめたほうがいいのかな。」
なんてマイナスな気持ちが溢れてきて、帰りの電車の中で泣いてしまったこともあります。
ラウンドブーケを習得するまでに苦労したこと
ブーケが作り直しになった理由としては、
花束のサイズが価格設定と見合っていない。
例えば$100のブーケだとブーケの直径が18cm-20cmになるように作るのですが、小さすぎたり大きすぎたりとサイズが安定していませんでした。
ブーケがラウンドではない
上から見た時にブーケが丸く見えず、三角だったり、でこぼこしている。
ブーケのトップが揃っていない
ブーケを手に持ち、横から見た時にブーケのトップがガタガタしている。もしくは、片側どちらかが低い。
お花の場所が適切ではない
同じお花が近すぎてバランスがおかしくなっている、大きなお花が外すぎるなど、お花の位置や全体のバランスを注意されていました。
主にこの点において注意を受けていました。
1週間に2日、1日5時間の中で技術を習得するするのはかなり難しい…。
周りの先輩方は、15分でできあがっていく…。
そんな中お給料をいただきながら、働くといってもろくに戦力にならず、ひたすらブーケを作って、作り直している私。
気分が落ち込んでいきました…。
やるしかない!練習の日々
ブーケに苦戦する中で
「自分はどうしたい?続けたい?仕事辞めたい?」と自分に問いかけたある日。
「いや、やめたくない。せっかくいただけたチャンス自分から手放したくない!今、どん底なんだからこれ以上落ちることもない。やれることを一生懸命やろう!」
とまた自分に喝を入れ直しました。
廃棄になるお花があるときは、マネージャーやオーナーの了承を得て、家に持ち帰りブーケの練習。
自分の悪いところ、良いところ、なぜ上手に作れたのか?なぜ上手に作れなかったのか?何を改善したらもっと綺麗にみえたか?
を徹底的に書き出して、写真と共に記録に残しました。
ちなみにこの書き出し作業は今でも続けています。
最初から容量よくできる方も中にはいます。
でも残念ながら私はその才能はありませんでした。私はただの負けず嫌いなのだとおもいます(笑)
できなくて悔しい!
その気持ちが私を動かしてくれています。
あとはやっぱり何があっても
このお仕事が好き!
という気持ち。好きなお仕事の中にも、嫌なことは存在していてそれを避けて通ることができません。
例えば、私になっては電話対応。これはとても苦手ですが、やらなくてはいけないこと。
好きなことを続けるために、嫌なことも含めてこのお仕事が好きであることが私の原動力。
こうして今、お花屋さんで働き始めて3年目となります。
根気よく教え続けてくれていたお店のオーナー、マネージャーや職場のみんなには本当に感謝してもしきれません。
失敗だけして学ばなかったら今の結果はきっとなかったのだと思います。
練習→正しい指導→記録してから練習改善の繰り返し。
まだまだ課題は多く、学ぶことばかりですが少しずつできることが増えていくことが嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本日も素敵な日をお過ごしください🌸
Yukina💫
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