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2023年ドラマで学んだこと

テレビドラマに、人々は何を求めるのだろう。好きな俳優さんを見たい、好きな脚本家さんの話を見たい、演技や音楽に惹かれている、ストーリーを楽しみたい… SNSでの感想やドラマ批評のネット記事を見ていると、人それぞれだなと思う。私の場合、題材になっているものと、時々舞台になっている景色だと最近自覚した。

例えば2023年4月~の朝ドラ『らんまん』。仮にも大学は理系で自然科学を学んでいたから、初期の専門誌を見たり、昔の研究現場を想像したりすることもあった。だが、ドラマで忠実に再現して見せられると、改めて先人の偉大さがわかる。関連する展示が各地の植物園や博物館で開催されていた。ドラマで見たままの植物画や書籍が展示されていて、植物学への理解が深まった。

2023年10月~の下剋上球児。2023年春のWBCあたりから、野球に興味を持ってきたものの、ルールをほとんど知らなかった。9人で行い、塁は反時計回りに走り、ホームベースに帰ってきたら1点。その程度は知っていたが、それ以上のことを勉強しようという気にもならなかった。逆転ホームランで勝てるのは理解していたが、実は投手が投げて勝ちが決まる場合もあるというルールがよくわかっていなかった。

ドラマの中で、1点ずつ失点、得点していく様子を細かく描写していたのを見て、このシチュエーションだとどこに送球したらいいか、まだ走っていていいのか等、細かいところを色々考える必要があることを知った。そんなレベルで理解が深まったとしか私には言えない。南雲先生の戦術をやってみたらどうなのかもわからない。でも、テレビドラマを通してスポーツのルールが少しはわかるようになった。そんな収穫があるドラマを私は求めているのだなと思った一件だった。


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