見出し画像

ごめんなさい、なんて言わないで

昔の勤務先で、「弱くてごめんなさい」という言葉を残して辞めていった方がいました。

どうしても合わない人間関係があったようで、それがしんどくて…という理由での退職だったから
そんな言葉になったのだと思います。



人間関係の問題って、辛いよね。
「割り切って」とか、そんなことできたらどれだけいいか。

でも、人間関係でもそうでなくても、
「自分のメンタルがもっと強ければ」
「心を強く持てたなら」
そう思うことって、自分の弱さがどうしようもなく感じることって、
結構あると思います。

だけど…弱いことって、悪いことなのかな。



もしも心にかたちがあったなら、まんまるではないと思っていて。
例えば就職/転職の時、性格診断を受けたりするけれど
その結果って、グラフだったら長い棒も短い棒も出てくるし
五角形とか六角形で表示されるタイプでも、綺麗にそんな形になるなんてありえないように
きっと心だって、みんなそれぞれ違うかたち。

弱いところもあれば強いところもあって
「自分は弱い」と感じてしまう時は、そこがフォーカスされてしまっているだけ。
本当は他に強いところもあるし、弱いからって悪いことではないし
ただ、環境とか、内容とか、他の人のかたちと、合わなかっただけ。

そんなふうに思います。


だからそう感じて辛くなってしまう時は
ただ、自分はこういうとこが弱いんだなって、泣いたらいいと思います。

無理に強くなろうなんてことも、しなくていいと思います。
(もちろん、バネにできる人はそれでいいと思う)

もしも強くならなければならない時があるとしたら、
それはそれで必然的にやってくるし
そもそも「弱い」と感じている間にも、
心を割りながら生きているその瞬間にも、
ひとつずつひとつずつ、強くなってもいるんだよ。きっと。
自分じゃわからない程度だったとしても。

だからどうか、”ごめんなさい” なんて、そんなふうに思わないで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?