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フローレンスのメンバー勝手連

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フローレンスのメンバーたちが個人で発信しているnoteをゆるっとまとめました。記事の内容はいずれも個人の見解です!フローレンスについて詳しくはこちらをご覧ください:https:/…
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#保育教育現場の性犯罪をゼロに

子どもたちが勇気を振り絞って、性暴力の被害を証言しても、加害者が起訴すらされない件について

タイトルだけで目眩がしている方も多いと思うのですが(私もです)、しかし、重要な話なので、ぜひ、ひとりでも多くの方に読んでいただきたいです。超、拡散希望です。 子どもたちへの性暴力事件の中には、たとえ発覚しても、親たちが声をあげても、被害当事者の幼い子どもたちが勇気を振り絞り、法律で定められた手続きに則って被害を証言したとしても、加害者を起訴すらできないものがある、という話です。 ◆ 私の友人の小学生の娘さん(Aちゃん)は、小学校3年生の時に担任教師から性暴力を受けていま

子ども達を、性暴力から守りたい。今、私たち大人にできること。 『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ』 第五章、全文公開

こんにちは。認定NPO法人フローレンスの前田晃平と申します。 11月20日(土)、TBSの『報道特集』で、保育・教育現場での性暴力に関する特集が組まれ、その対策としての「日本版DBS」が紹介されています。私たちフローレンスは、政治・行政に対し、昨年よりこの政策提言を続けてきました。その様子を、当番組に密着取材してもらっていたのです。ついに放映され、感無量です。 ただ、放映された通り、子どもたちを性暴力から守るための「日本版DBS」が実現するかどうかは、現在、瀬戸際にあると

わいせつ教員を、教育現場から半永久的にキックアウトできる法案が成立……!日本版DBSの実現に、突破口が開いた

またひとつ、社会が変わりました。 2021年5月28日、参議院本会議で、「教員による児童生徒性暴力防止法案」が全会一致で可決!法案は成立しました……!!! 生徒児童に対してどんな卑劣な性犯罪を犯した教員であっても、たったの3年で復職可能という意味不明の現状が、この法案で、わいせつ教員の復職(免許再交付)を、都道府県教育委員会の判断で拒めるようになりました。 対象は、小中高校や幼稚園、認定こども園、そして、特別支援学校です。 そして、「児童生徒性暴力等」による免許失効者

みんなの想いが、ついに、総理大臣に届きました #保育教育現場の性犯罪をゼロに

私たちフローレンスが昨年6月から訴えて続けてきた、子どもたちを性犯罪から守るための仕組み「日本版DBS ※」の提言が、ついに、内閣総理大臣に届きました。ちょっと感無量過ぎて、この気持ちをどう表現したらいいか、わかりません……。 ※日本版DBSは、保育教育現場で働く人に、過去に性犯罪を行っていない「無犯罪証明書」の提出を義務付ける仕組み。英国のDBS(Disclosure and Barring Service)を参考にしています。 記事にある通り、総理は次のように語ったそ

日本版DBSの閣議決定と、わいせつ教員は相変わらず3年で復帰可能なままになった現実と、来年のタスク

2020年の夏、私たち認定NPO法人フローレンスは、子ども達を性犯罪から守るために声をあげました。 ベビーシッターマッチングサービス大手企業の登録シッターが、派遣先の子どもに対する強制わいせつ罪で立て続けに逮捕された事件がきっかけでした。 指導的立場を利用して、子ども達からの純粋な信頼につけ込むこんな卑劣な行為が、なぜまかり通ってしまうのか? 調べてみると、先進各国では普通に整備されている、子ども達を性犯罪から守る仕組みが、この国にないことがわかったんです。 例えば、英

ついに、突破口が見えた。政府に訴えてきた子どもたちを性暴力から守る仕組み。制度実現までの道筋と課題

「いよいよ、ここまできた」 資料をみて、駒さん(弊会代表、駒崎)と目を合わせ、互いに強く頷きました。 8月28日、厚生労働省で社会保障審議会児童部会「子どもの預かりサービスに関する専門委員会」が開かれました。先のベビーシッターマッチングサービス大手企業の登録シッターが派遣先の子どもに対する強制わいせつ罪で立て続けに逮捕された事件を受け、その対策を審議するものです。 資料には、本件を担当する官僚各位が作成した対策案のたたき台がありました。課題は多くあると思いましたが、現在

いったい、僕は何と戦っているのだろう。 ちょっとだけ弱音をはく。 「社会を変える」のラスボスについて

今回は、誠に情けないですが、ちょっとだけ弱音をはかせてください。端的にいうと、現在取り組んでいるソーシャルアクションが苦境に陥っているのです。 私たち認定NPO法人フローレンスは現在 #保育教育現場の性犯罪をゼロに を掲げて活動しています。具体的には、保育・教育現場で働く人に「無犯罪証明書」の提出を義務化すること(=日本版DBS)を政府に訴えています。 ベビーシッター、保育士、そして教師らによる、児童への卑劣な性犯罪が後を断ちません。諸外国では、子どもと関わる仕事をする人

わいせつ教員が、保育・教育現場を普通に渡り歩ける現実に直面した

今朝のことです。知人女性のAさんから、衝撃的な話を聞きました。 Aさんの娘さんが通う都内の公立学校のある教員は、担任クラスの児童たちに対して幾度も強制わいせつを行い、それが露見して懲戒免職になっていました。 ところが、被害児童の保護者の方がネットで検索をしたところ、この元教員が神奈川県某市で知的障害のある子どものたちの学童とも言える「放課後等デイサービス」(放デイ)に勤めていることがわかったのです。 ホームページで氏名が公開されていました。懲戒免職で教員免許失効中のはず

【急展開】 森まさこ法務大臣に、みんなの想いを届けて来ました。 #保育教育現場の性犯罪をゼロに

7月14日(火) #保育教育現場の性犯罪をゼロに を訴える記者会見を実施しました。性被害にあった児童の保護者たちが参加してくださいました。 この会見で伝えたかったことはたったひとつ。性犯罪の前科者を、子どもと関わる保育・教育の現場からキックアウトしてほしいということ。なぜなら、性犯罪の温床になっているからです。 具体的には、保育・教育現場で子どもと関わる仕事をする人には無犯罪証明書の提出を義務付ける仕組み作りを要望しました(=日本版DBS) こちらの記事で記者会見詳細と

みんなの想いを込めたボールを社会に全力で投げこんだ日。 #保育教育現場の性犯罪をゼロに

2020年7月14日(火)厚生労働省。「 #保育教育現場の性犯罪をゼロに 」の記者会見が行われました。 この会見で伝えたかったことはたったひとつしかありません。性犯罪の前科者を、子どもと関わる保育・教育の現場からキックアウトしてほしいということ。なぜなら、性犯罪の温床になっているからです。 日本では性犯罪の前科を持っていても、保育・教育の現場で問題なく働くことができます。そしてそこで、多くの子どもたちが深刻な被害にあっています。 今回登壇してくださったは、ベビーシッター

大人の「めんどくさい」が子どもの魂を殺している。 #保育教育現場の性犯罪をゼロに

「加害者の個人情報や職業選択の自由を守るために、子どもを性犯罪のリスクに晒し続けてしまうのですか…!?」 「そんな…!」 ある省庁の会議室。官僚の方と話をしていて、口をついて出てしまった。 この国は少子化の克服だなんだと子どもを増やす議論はノリノリでするくせに、なんで子どもを大切にしようって議論になるといつもこうなってしまうんだろう。 ✳︎ 先日、ベビーシッターマッチングサービス大手企業の登録シッターが派遣先の子どもに対する強制わいせつ罪で立て続けに逮捕されるという

子ども達を性被害から守る仕組みを作るには、もっと犠牲が必要ですか? #保育教育現場の性犯罪をゼロに

呼吸が苦しくなるような事件が起きました。しかも、立て続けに。 ベビーシッターマッチングサービス大手企業の登録シッターが、派遣先の子どもに対する強制わいせつ罪で逮捕されたのです。 保育サービスを運営する組織の一員として、そしてひとりの親として、今回の事件はまさに背筋が凍るものであり、全く他人事とは思えません。 二度とこんな悲しい事件を起こさせないためにはどうすればいいのか、自分なりに考えてみました。すると、同社だけでなく保育業界全体の構造的な問題があることがわかったんです