自信

母がいつもいてくれたから、気持ちが大きくなって、何だって出来ると根拠のない自信を持っていた。

大きなことにも挑戦することが出来た。

母が、私を支えてくれなくなったら、今までが勘違いだったと思うほど、積み上げてきたはずの人生が、吸い取られてしまうように、心に空いた穴から、空気があちこちに抜けていって、薄くなって、弱々しく思った。

それでも、今よりもずっと心細くて弱々しい自分でも、生き抜いて来たことだけは、絶対に見失ってはいけない本物の力だった。