真夏

今思うと、つらかったけれど、あの初々しい真夏の瞬間が、あまりにも輝いて今の私の目に映っている。

誰もが善悪を判断しないあの環境下で、誰もが自由に自分を演じきれていた。
果てしなく豊かで、誰もがただただ優しかった。

あの優しさが、もう目の前に、肌に感じれないと思うとさみしいけれど、いつでも目に蘇ってくる。
本当の優しさは、時を越え、環境を越えてでも、いつまでも肌に優しいぬくもりが生き続いていることを、この胸に届けている。