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あべのハルカス美術館『アリス へんてこりん、へんてこりんな世界』

 1/19 あべのハルカス美術館のアリス展へ。

 不思議の国も鏡の国も小学生のとき読んだきりなので懐かしいな〜と思いました。鏡の国に関しては昔読んだとき半分も理解できなかったけど、今読んだら理解できるかな?と思ったり。でもたぶん理解するためには勉強しないとだめな気がします。

 道徳的な教訓のないナンセンス文学が、後世では政治的な意味を帯びてリブートされる皮肉について考えたりしました。面白いですね。あんまりルイス・キャロルは気にしない気もしますし……。

 皮肉と言ったけどナンセンスだからこそ政治的な意味やイデオロギーを詰め込みやすいのかな。ナンセンスなものがナンセンスなまま受け継がれていくって難しいのかもしれないですね。

 そもそもルイス・キャロルにとってはナンセンス文学ではなく数学的・論理的な物語だったんでしょうけど……笑


 展示品についてですが、18.19世紀の時計とかカメラとか天球儀とかあってテンション上がりました。産業革命を感じさせる工業製品好きなんですよね。産業革命が好きなので……。

 


 絵画だとジョン・エヴァレット・ミレーがあって! ノーマークだったのでびっくりしました。ミレー大好きなんです。

 《二度目の説教》という作品なんですが、教会での説教の途中に寝ちゃってる女の子の絵でめちゃくちゃプリティーじゃないですか? ミレーが描く女の子はほんとうにかわいい。対になる《初めての説教》もいつか生で見てみたいな〜

 あとジョージ・フレデリック・ワッツという画家の《オフィーリアを演じるエレン・テリー》がすごくよくて刺さったんですが、一点撮りが禁じられていたので頑張って引きで撮りました。

 真ん中の作品です。この狂気とうつつの狭間にあって揺らぎながら落ちていく表情すごく好きだなと思います。


 ヴィクトリア・アルバートミュージアムの企画なので貴重な資料や展示品がいっぱいあって面白かったです。インスタレーションはチェシャ猫のやつがお気に入り。「猫のないにやにや」ていうインパクト大の謎フレーズを久々に思い出して懐かしくなりました。

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