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Outer Wildsのはなし⑨「大海原と大鮟鱇」
注意:”Outer Wilds”未プレイの方へ
この記事には超名作ゲーム”Outer Wilds”のネタバレが含まれています。
DLCのネタバレは無いつもりです。
(そもそも未プレイの人がこの記事にたどり着く可能性は低いと思うけど)未プレイの方は読まないでください。
前回⑧の続きです。
宇宙探索後半のはなしです。かなり期間が開いたのは他のゲームの記事を書いたり、イカのゲームに夢中になっていたからです。
第一次量子の月アタック
以前の記事でも書いたように、博物館で出会ってから私はこのゲームの「量子」の虜になっていた。
量子知識の塔などでのnomaiのスクロールによる少し理解が進み、時々見かける突如移動する不思議天体を「量子の月」として認識するようになっていた。ちなみにマップ画面上にもこの量子の月は現れ、量子のふるまいをしていることに気付き、ゲーム製作者様のこだわり(狂気)を感じたことを覚えている。
たまたま脆い空洞に向かう際に、近くを量子の月が周っているループがあった。まだ早いか?と思いながらも興味が勝り、nomai直伝の好奇心駆動で正面から探査艇で接近していった…のだけど、着陸しようと近づくと霧散してしまった。
まだなにかフラグが立っていないのか…量子の月はもうちょっと後に来るものだと理解して、探索はお預けにした。
第一次量子の月アタック、おしまい。
助けたクラゲに連れられて
脆い空洞の次に探索したのは巨人の大海。
この頃にはループ開始直後に必ず視界に入る「謎の爆発と飛んでいくキラキラした何か」に気づいていた。
ゲーム開始直後からずっと視界に入っていたはずの軌道探査砲を初めて認知し、あそこにも何かあるんだ!と気付く瞬間は、このゲームのハイライトの一つだと思う。他の方の実況プレイを見ていても楽しみな瞬間。
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そんなこんなで巨人の大陸に初上陸。常に体に悪そうな大気で覆われているし、竜巻が吹き荒れているし、島も全部浮島で酔いそうだし、個人的にはリアルでは行きたくない星No.2。(No.1は言うまでもない)
探索の順番はあまり覚えていないけど、起動探査砲→Gabbroの島→彫像島→建造ヤード→イバラの島→量子試練の塔…みたいな感じだったかな。
いつもの惑星名へのツッコミだけど、翻訳前はGiant's Deep。人間もいないのに「巨人」っていうのも違和感があるけど、nomai文明にもおとぎ話みたいなものがあったのかしら。
giant ; 1 · (神話・伝説・物語などに現われる)巨人. ; 2. a. 大男,巨漢. ; b. 巨大なもの[動物,植物]. ; 3 · (非凡な才能・性格などを備えた)偉人,「巨人」.
海がある惑星というのは、nomaiにとっても珍しいものだったのかな?調べてみると我らの太陽系の木星など、大部分がガスでできている天体も中心には密度の高い金属や岩盤の個体のコアが存在しているようで、巨人の大海みたいに液体だけで構成されている星って我々の宇宙には存在しうるんでしょうかね。
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Feldsperのイバラの島に着くまでは「孤高のエースパイロットFeldsparさん、エリートゆえのご乱心で、故郷と宇宙を滅ぼそうとしている説」を支持していたけど、音声記録に残された口調は想像よりもずいぶんフランクな様子…。寡黙な職人タイプのエリートではなく、ヘラヘラ系エリートっぽい。イメージとだいぶ雰囲気が違うな…説がちょっと揺らぐ。
量子試練の塔は、このゲームの中でも特に分かりやすくステージ形式でパズルゲームしていて楽しい。ここではこれまで知らなかった量子イメージングの法則を一つ学ぶことができる。イメージングは「画像化」という意味。
OuterWildsの量子に関する知識は大きく二つあるわけだけれど、量子イメージングは試そうと思えばどこでも最初から試せるわけで。このあたりのデザインはこのゲームのよくできているポイントの一つで、遊んでいて関心してしまう。「量子の月への巡礼」という謎を解くために、だんだん量子知識というピースが揃っていく感じがイイ。
まったくの余談ですが「画像はイメージです」という日本人にはおなじみの注釈、英語圏の外国人にはものすごく違和感があるらしいですね。「画像は画像です」と言っているようなものなので。
カタカナ英語の「イメージ」はもはや和製英語のようなもので、英単語のimageとだいぶニュアンスが異なります。
ところで量子試練の塔のある巨大な竜巻への侵入の仕方、なんか自分でプレイしていた時は、海に潜って竜巻の下から侵入していたような記憶があったのだけど、試してみたらそんな侵入の仕方はできなかっていた。記憶違いかな?
配信などで方のプレイヤーの方のプレイ動画を見ていて、宇宙空間から(竜巻の上部の開口部から)入っていて、「そういう入り方もあるんだ~」と思っていたんだけど。
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それとも後から巨大竜巻が発生したのか?
巨人の大海の探索では、量子知識以外にも、彫像とループの関係、灰の双子星プロジェクトなど、目下一番の謎である「主人公は何に巻き込まれているのか?」の輪郭がなんとな~く見えてくる。
どうでもいい話2ですが、当時の私がOuterWildsプレイ時に書いたノートのメモを見ると、「OuterWildsVenturesメンバーリスト」と「中途半端なNomai相関図」が汚くメモされているのだけど、MALLOWとAVENSの名前の横に小さく[バカ]とメモが残っていて笑った。
起動探査砲の中で、勝手に出力を上げようとするやり取りを見てメモを残したのだと思うけど、起動探査砲の爆破の原因がヒューマンエラーというところに、いろいろ思うところがあったと思われます。
コアへの侵入の仕方はこの時点では分からず。クラゲが怪しいなぁというぐらい。振り返ってみると私はOuterWildsについてはことごとく模範的なプレイヤーで、試行錯誤やゴリラプレイではなく、ヒントを見つけて実践する、という感じで進められていたらしい。なのでコアに侵入したのはもうちょっと先、Feldsperの食レポを読んでからでした。
ハーモニカの音を追いかけて
巨人の大海で行ける場所を一通り巡ったので次の行き先を考える。候補は①明らかに危険な香り「闇のイバラ」、②大型プロジェクトの中心地「双子星」。ちょっと悩んで先ほどのFeldsperを追って闇のイバラに行ってみることにした。
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まさに黒幕(Feldsper)が潜んでいそうな佇まい。
氷の地表には何もなさそうなので、白いモヤに包まれた内部に侵入すると、内部はありえない広い空間が。マンガとかアニメでよく見る「空間がゆがんでいる」というやつ?もしくはどこかにワープしている?(こういう演出を見ると「次元の狭間」という言葉が出てくる人はきっと同世代)
シグナルスコープをかざすと脱出ポッドとFeldsperのハーモニカ、2つの反応がある。
まずは脱出ポッドから。おいしいものは後にとっておくタイプの私です。何やら靄の中に浮かぶ白い光に向かって飛んでいくと…種子のようなミニチュア版闇のイバラのようなものがあり、中に入るとまた広大な空間が。不思議だなぁ、ゲームでしか味わえないなぁと呑気に飛行していると……「キシャァー!」…やられました。びっくりした。
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なぜ天文台の展示で見たチョウチンアンコウがこんなところに。アンコウがでかいのか、それとも主人公が小さくなっているのか?ドラえもんのひみつ道具「ガリバートンネル」みたいに、ワープホールをくぐると小さくなってしまうのかも、とか考えていた。
気を取り直して…次のループではシグナルスコープでFeldsperと思われるハーモニカの音を追ってみた。ここの闇のイバラの白いモヤの中でFeldsperのハーモニカの音色を追いかけるところ、個人的にはOuterWildsの中でかなり印象に残っていて好きな場面なんですよね。
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霧の中で周囲の静寂さが際立って、ハーモニカのシンプルだけど不思議な音色が鳴り響いて………「キシャァー!」
とまぁそんな感じで、何度かチャレンジして探査艇の速度を上げてもどうしようもなさそうなので、何かピースが足りないようだと判断し、出直すことにしました。
ということで次回は双子星の探索です。今回は文字ばっかりであんまりおもしろくなかったね。
ゾンビのみなさまのお腹の足しにしていただければ幸いです。
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