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【008MP-2】Pelikan Signum D540 0.5mm

こんにちは。漂流する文具垢です。今回は昔のシャープペンシルです。ペリカンの廃番シリーズより、シグナムD540を紹介します。

このシャープペンシルは1970年代末から80年代にかけて販売されていたシグナムシリーズ製品群の中で540系統に属するものです。540系統には他にP540(カートリッジ/コンバータ両用式万年筆)やS540(システムペンらしいがフェルトチップなのでぺんてるサインペンに近い物かも)、さらにK540(ボールペン)があります。540系の他にも505/510/520/530/560/570/580/590/600/605/620/630/640/650/660/670でかなり幅広いシリーズ展開がなされていたようです。ランク的には数字が大きい程ハイクラスなようで、万年筆の場合P540以下は鉄ペンでP560以上は14金ペンになっています。

厚紙のスリーブの中に箱と取説が入っています

確かメルカリで入手した物です。未使用で完品との事でデザインも気に入って買いました。一見するとラミー製品かと疑う程シンプル。とくにクリップの辺りなんかはcp1に非常に似ています。価格は発売当初8000円だったようです。70/80年代でこの価格というのは流石舶来物といった感じでしょうか…

内部機構。ガチめのフルメタル

部品は内部も含め全て金属製です。軸素材は恐らくアルミかな…?ヘアライン加工が施されています。全長は141mm(ガイドパイプ収納時)で最大直径は8mm、重さは20gに満たない程度かなと思います。

ガイドパイプ(凡そ3mm)

書き込みとしては最近のシャープペンシルには中々ないソフト目な書き心地です。個体差なのか設計上の仕様なのか、はたまた使用している芯の相性なのかは分かりませんが。実用性は悪くは無いのですがノック時に芯が少し戻ってしまい、1回のノックの出が悪いのは欠点です。実際上の写真はガイドパイプ収納時から3回ノックしています。

シグナムシリーズ汎用の取説

ただ取説を見る限りガイドパイプから芯を出すことは想定されていないようです。となるとノックは2回で十分かな…?今はペリカンの日本法人が出来ているので輸入代理店は不要ですが当時は愛商事務器株式会社という会社が輸入代理店だったようです。

今回はペリカンの廃番シャープの紹介でした。自分は銀色のクリップの方が好みだったので540を選びましたが、金クリップの560などは時々ネットに流れているのを見かけるので気になった方は是非見てみて下さい。お読み頂きありがとうございました。

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