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Fender Jaguar を買う ④ やっと見つけた!

自分が欲しいスペックのジャガーを新品で探すと選択肢がほとんど無くて、唯一日本製の「MIJ Traditional 60s Jaguar」だけが該当するという悲しき事態。

でもねえ、これ現行モデルはバスウッドボディなんだよね。
2020年からのモデルがひっそりアルダーからバスウッドに変更されてるの。

木材の枯渇とか、楽器だけではない昨今の物価上昇の影響もあるのかな。
でも変更後の値段はむしろ上がっているんだけどね…。

バスウッドは楽器に適した木材だという意見があるのもわかっているが、もともと安価なモデルに使われていた木材ではあるし、公式から変更理由のアナウンスもなく(おれには見つけられなかった)、ステルスでダウングレード(にしか思えない)されていたら印象は決してよろしくない。

実際に弾き比べたわけでは無いし、音を聞いて木材の違いを判別できるかと言われたらたぶんおれには無理だろうけど、やっぱりモヤモヤは残るわけで。
初めてのジャガー、基準の音を知るには元々の仕様であるアルダーボディのが欲しいんだよ!

メキシコ製のVintera Ⅱ はアルダーボディなんだけど、現行モデルがメイプル指板にブロックインレイというちょっと特殊な仕様で、ちょいとおれの好みとは合わない。
ひとつ前のVintera は既に市場からほぼ姿を消している状態だった。
もうちょっと早く行動を起こしていればVintera のオーシャンターコイズカラー(これすごくキレイだった)が買えたかもしれないけど時すでに遅し。

うーんどうしよう…。

ただここで一筋の光明が。

フェンダーの現行モデルにはFSR (Factory Special Run) というものがあって、楽器店さんの限定オーダーでアップグレードされているものがあるのだ。
ほとんどがアルダーボディへのアップグレードを含んでおり、中にはピックアップやブリッジのアップグレードまであったりする夢の企画。
さすが楽器店さん、ユーザーの希望をよくわかってらっしゃる。

いくつかの楽器店さんのFSRから厳選した結果、ついに見つけ出したのがクロサワ楽器さんのFSRジャガー。
アルダーボディで色はブラック。
おまけにマッチングヘッドだというからたまらない。
他の楽器店さんではピックアップがPure Vintage になっていたり共振対策があったりと、どれもかなり魅力的だったのだが、できるだけ素の状態を経験したいおれとしてはクロサワ楽器さんのジャガーがピタリとハマったのだった。

当時(2024年1月頃)まだ在庫は無かったが、まもなく販売開始されるとのこと。
これはもうこれに賭けるしかない!

楽器店自体が少なく、ジャガーの在庫なんてどこも皆無な地方都市に暮らしているが、そんな辺境の民にはデジマートがある!
試奏や弾き比べができないのは残念だけど仕方がない…買えるだけ幸せだと思わないとね。

それからというもの、デジマートを鬼更新しながら販売開始を待つこと数週間。
ついに新商品として上がったのを見逃さずにカートにIN!
支払いポチッ!
心臓の鼓動が致命的にやばかった。

毎日発送メールを楽しみにして数日、ついに憧れのジャガーが手元に届いたのであった。
ものすごく嬉しかった!

さっそく箱から取り出してアンプに繋いで弾いてみるとまさに思い描いていたジャガーの音で、しばらくストロークを繰り返してとろけてしまった。
めっちゃ満足…!

本物ヴィンテージは弾いたことも聞いたこともないからわからないし、他の個体の音も知らない(弾き比べしてないからね)けど、初めてのおれのジャガーの音はこれでインプットされて基準の音となったのだった。

「これで次のジャガーを買っても個体の違いが楽しめるな…」

ジャガーなんて何本あっても良いですからね!

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