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Fender Jaguar を弾いたりいじったりいろいろ

MNG…

Fender MIJ Traditional 60s Jaguar (クロサワ楽器FSR)

待望のジャガーが手元に届いて弾きまくりの楽しい毎日。

ピッキングして出る音の速さとか、コードで弾いても各弦それぞれが聞こえるような分離感。
リアピックアップで弾いたときの高音域が跳ねたような暴れ具合。
フロントピックアップで弾いたときの丸くまろやかでツヤツヤの音。
フロント・リアのミックスで弾いたときの溶けかけた氷の表面を撫でたようなツルッとした音。

ジャガーってこんな音がするんだ!

他個体を弾き比べて厳選したわけではないし、アタリかハズレかはわからないけど、そんなことはどーだっていい。
おれのジャガーは良いのだ!

ずっと眺めていても飽きない

眺めてウットリしているだけでは上達しないのでガンガン弾く。

毎日ひたすら弾いているとトラブルにも見舞われる。
今回はそんないろいろをまとめてみた。

記念すべき初弦落ち

ついに弦落ち来ました!
ラフにカッティングしていたらボコってずれた。
「これが噂の!」
って笑っちゃった。

ジャガーはフローティングトレモロの仕様から弦のテンションが緩く、ネックのショートスケールもそれに拍車をかける有様。
同じトレモロを使っているジャズマスターよりも弦落ちしやすいんじゃないかな。
元々派手なストロークに向かない構造なので、丁寧なやさしいピッキングを心がけることにした。
それでも落ちまくるならサドルを別タイプに交換するという手があるけど、この時の弦落ち以来、弦はおとなしくサドルに乗ってくれているのでとりあえず様子を見ることに。

さて、このままでも十分格好良いけど、理想を実現すべくいろいろいじってみた。

ピックアップカバーを黒に変更
ピックガードもUSA用の黒に変更

以前はフェンダージャパンとUSAでは規格が異なっていてピックガードのポン付けはできなかったみたいだけど、デザインの見直しが行われてからは加工無しでピッタリフィットしてくれる。

真っ黒くろすけ

ブラックのマッチングヘッドなのでそりゃもう✝漆黒✝ってヤツさ!
プレートのシルバーとピックアップのヨークが映える!
ホコリも目立つけどね!

で、フローティングトレモロにまつわるトラブルだとサドルのイモネジ問題ってのがある。
サドルの高さを決めているイモネジが振動に負けて緩んでしまい、サドルがどんどん低くなってくるのね。
気づいたら弦高がやたら落ちていてフレットに接触してビビりまくったりする。
そんな時は慌てずクールにこれ↓

サドルの中でじっとしていてくれ

ロックタイト!
ねじロック剤ですね。
これをイモネジに塗布してやればきつくなるので滅多なことでは動かなくなるとのこと。
先人の教えは偉大だ…おれのようなニワカジャガー弾きでも解決策が見つかるのは素晴らしい。
固定が強すぎると調整そのものができなくなると聞いたので、おれは低強度にしたけどそれでも十分なくらいがっちり止めてくれるよ。
よく振ってからちょっとだけつけてね。

次の問題。
弦の振幅が大きくて隣接フレットがビビる。
とくに低音弦が顕著かな。
これも弦の緩いテンション由来なんだろうけど、ビビらないようなピッキングと弦高高めのセッティングで回避できる。
んーまあ回避できるんだけど、弦高が高過ぎると弾きづらいのは確かなんだよね。
ギター復帰したばかりのヘタクソにはなかなか辛い。
そこでちょいと対策を。

バズストップバー!

以前買っておいたバズストップバーを試してみることにした。
これはブリッジとテールピースの間に装着し、弦を抑え込むことによってテンションを稼ぐというもの。
弦がサドルにガッチリ押し付けられるので、弦落ち対策にもなる。

バズストップバー装着!

弦をくぐらせる構造上、弦の張り替えついでに作業した。
トレモロプレートの上2本のネジを外して、バズストップバーを合わせて元のネジで締め付けるだけ。
超簡単!
トレモロロックボタンは微妙に干渉して使えない感じではあるけど…。
ついでのついでにピックガードを白に交換してイメチェン。
黒白も格好良い…!

作業後は弦のテンションがかなり稼げる。
弦を横にずらそうとしても動かないくらいには固定される。
弦の振幅も期待通りかなり抑えられるみたいで、高めだった弦高も結構下げられる。
おかげですごく弾きやすくなって良い。
音もタイトになった感じ。

確かに良いんだけど、ガッチリ抑え込んでいるだけにサドル〜テールピースまでのシャーンという共振音(?)が無くなっちゃった。
この音ね、イヤっていう方と好きって方がいる。
おれは後者で、このリバーブみたいな雑味成分がけっこう気持ち良く感じるので、いざ無くなっちゃうと物足りない。

しばらく弾いてみたけどバズストップバーは次の弦交換時に外しちゃうと思う。
弦高が低いのは弾きやすくて良いんだけどね…肝心の音はバーをつけてないほうがおれは好きなので。
ゴメンなバズストップバー。

さて次。
オクターブ調整ネジが弦に接触する問題。
このネジはサドルをブリッジに固定する役目も兼ねているんだけど、サドルを高くするとネジが斜めに上昇していき、しまいに先端が弦にぶつかってしまう。
ぶつかると出音に影響するし、ぶつからないように弦をずらすとサドルのセンターから外れちゃってよろしくない。

微妙に弦を横にずらして接触を回避するの図

いやまあ、そこまで全てのサドルの高さを上げるならブリッジ自体を上げれば良いじゃんってそれはそう。
後々ブリッジの高さは再調整するとして、思い立ったが吉日、クリアランスを確保すべくネジの長さを変えちゃおう。

ところで、アメリカ・メキシコ製は日本製よりネジが短いんだよね。

MIJ Jaguar のブリッジ
American Vintage Jaguar のブリッジ

このくらい短いネジでも問題ないってことよね。
ホームセンターに行って入手したのはM3 x 15mm ってネジ。
早速付け替えてみる。

6弦だけ交換するとこんな感じ

けっこう短いような気もするけどまあまあいけるんじゃない?ってことで全部交換してみた。

全部15mmに!

なんとか許容範囲に収まったかな…。
すっぽ抜けが怖いけど、サドルの中にネジ部がちゃんと残っているから大丈夫だと思う。

ブリッジの高さ・サドルの高さを調整して良い感じになった。
そうそう、バズストップバーを付けるとサドルからの弦の角度が急になるんだけど、サドルが低すぎる(もしくはブリッジが高すぎる)とサドルの後ろで弦がブリッジの後縁に接触してしまうので、これも干渉しないセッティングを模索してみたりもした。
オクターブ調整もしようと思ったんだけど、現状バズストップバーがいるので今はムリ(干渉しちゃうからね)。
弦が傷んだり切れたりした時に、弦交換ついでにバズストップバーを外すつもりなので、そこでオクターブ調整を改めて行うことにする。

ちなみにブリッジ周りの作業中はバズストップバーは一旦外してピックアップのほうに引っ越ししてもらっていた。
張ったばかりの弦を交換するのがもったいなかったので!

ぷら〜ん

順序がむちゃくちゃで何をやってんだろうと思うがまあ仕方ない。

刺激的な音はもちろん、トラブルも楽しみひとつずつ乗り越える。
こういうのがやりたかったんだよなあ。
ジャガーはとても楽しいよ!

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