DX時代に向けてAzureを学ぶ。さらにMicrosoft Azure Fundamentals(AZ-900)を受験して合格!

DX時代に向けてクラウドサービスの使い方を学び始める。

 これからのDX(デジタルトランスフォーメーション)時代に向けて、クラウドサービスの1つぐらい使えなければということで、MicroSoft社のクラウドサービス「Azure」について学び始めることにしました。

「Azure」を始めとしたMicroSoft社の各種サービスの使用方法などは、MicroSoft社公式の学習コンテンツ「Midrosoft Learn」を使うと学ぶことが可能です。「Midrosoft Learn」は、MicroSoftのアカウントがあれば、無料で使用可能です。

 早速、「Azureの基礎」(第1部~第6部)のラーニングパスを選択して、その中の学習モジュールを進めていきます。大部分は学習モジュール内の解説を読んでいくだけですが、所々で実際にサンドボックス(一時的に生成される演習用の環境)を使って操作を行う課題も入っています。

 IT一般についてはそこそこ(?)のスキル(IPAの基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントが合格済)がありますが、Azureなどのクラウドサービスを使うのは初めてだったので、学習モジュールを読み進めるのにかなり苦戦。「Azureの基礎」の第6部まで終わらせるのに、1週間ほど要してしまいました。

 その後、MicroSoft社が実施するウェビナー(Webトレーニング)を受講することで、「Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)」を無料で受験できるバウチャーが貰えることを知ります。

 Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)は、MicroSoft社が実施するベンダー試験で、クラウドサービス「Azure」を使いこなすスキルをMicroSoft社が認定してくれます。Azure系の試験の中ではもっとも難易度が低く、初めてAzureを使う初心者が習得すべき基礎知識について問われる内容になってます。

 それから、MicroSoft社のベンダー試験ですが、Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)などの初心者向けのFundamentalsレベルの資格は有効期限が無いみたいです。上位レベルの資格になると、有効期限があり、更新条件を満たさないと失効するようです。

 私がこれまでベンダー試験に手を出せなかったのは、受験料が高いことと、資格に有効期限があることが大きな理由でした。Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)が無料で受験可能で、さらに有効期限も無いとなれば、手を出さない理由が無くなります。

 こうなると、Azureについて多少触れただけで終わりにするのはもったいない。どうせならMicrosoft Azure Fundamentals(AZ-900)の資格試験までクリアして、Azureを使う上での必要最低限のことをガッチリ身に付けてやろうとなりました。

Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)対策で使用した教材など

MicroSoft Learn

 まずは、「Azureの基礎」(全6部)のラーニングパスを回ります。「Azureの基礎」(全6部)を全て終わらせると、 Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)の出題範囲に一通り触れることができます。

 ラーニングパスを一度回っただけでは理解するのは難しいので、問題演習しながら何回も繰返し読むことで理解を深めていきます。

 余裕があれば、Azureの個別のサービスについて扱っている学習モジュールも回っておいて損はないかもしれない。

ポイントを速習!「Azureの基礎(AZ900)」をみんなで学ぶ(ASCII×FIXER)

「Azureの基礎」のラーニングパスに従って、独自に解説されています。出題範囲を全て網羅しているわけではないですが、「MicroSoft Learn」に比べて解説が分かりやすいです。「MicroSoft Learn」に入る前に、こちらを一通り読んでおけば理解しやすくなると思う。

Web問題集でAzure試験に合格しよう

 Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)対策の演習問題が掲載されています。公開のサイトに掲載されているので、無料で利用可能です。

 掲載されている演習問題は分野別に、「Cloudについての理解」が16問、「コアな Azure サービスについての理解」が40問、「セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、信用についての理解」が20問、「Azure の料金プランとサポートについての理解」が28問となっています。合計104問で、一部の演習問題については、解説もあります。

デジライン 【AZ-900】Microsoft Azure Fundamentals 問題集

 Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)対策の演習問題が掲載されています。公開のサイトに掲載されているので、無料で利用可能です。

 選択肢をクリックすると正誤判定が行われるとともに、一部の演習問題については解説も表示されます。

 掲載されている演習問題は分野別に、「Cloudについての理解」が30問、「コアな Azure サービスについての理解」が80問、「セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、信用についての理解」が42問、「Azure の料金プランとサポートについての理解」が46問となっています。合計196問。

Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)の無料模擬問題集(まとめ)

 Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)対策の演習問題が、各分野混合で35問掲載されてます。公開のサイトに掲載されているので、無料で利用可能です。

 上記のサイトに掲載されているAZ-900 の無料演習問題は、それぞれのサイトに重複して掲載されている問題があるので注意してください。

これだけで合格!AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals模擬試験問題集(7回分430問)

 これは有料コンテンツで、Udemyで2,400円で販売されてます。キャンペーン期間で割引販売されていることもあります。

 収録されているAZ900の演習問題数は430問とボリュームがあります。この430問を安定して9割以上正解できるぐらいまで周回すれば、本番でも十分に対処できるようになると思います。

Microsoft Virtual Training Dayを受講して、無料受験バウチャーをもらう。

「Midrosoft Learn」の「Azureの基礎」と、演習問題が一通り終わったら、MicroSoft社が実施している「Microsoft Virtual Training Days」の「Azure Fundamentals: Azureの基礎」コースに申し込みます。

Microsoft Virtual Training Days

「Microsoft Virtual Training Days」は、オンラインで開催される無料のウェビナー(オンライン講義)で、3時間づつ2日間に渡って実施されます。さらに初心者向けのFundamentalsコースの場合は、2日間のウェビナーを全て受講すると、対応しているFundamentalsの認定試験を無料で受験できるバウチャーがもらえます。

「Azure Fundamentals: Azureの基礎」コースのウェビナーの内容は、1日目が「Azureの基礎」1~3部に該当する「Azure クラウドの概念」「Azure のコア サービス」「Azure ソリューションと管理ツール」、2日目が「Azureの基礎」4~6部に該当する「Azure のセキュリティとネットワーク セキュリティ」「ID、ガバナンス、プライバシー、コンプライアンス」「Azure の価格とライフスタイル」になってます。解説は日本語です。

「Azure Fundamentals: Azureの基礎」コース受講前に、「Azureの基礎」(全6部)と演習問題をある程度こなしていたこともあって、初見の機能以外はすんなりと理解できた感じです。受験前の最終確認をする感じでのウェビナー受講でした。

試験センターに行ってAZ900を受験!

 ウェビナー受講から数日後に、ウェビナー申し込みに使用したメールアドレス宛にサンキューメールが届きます。このメールに含まれているURLから入って受験の申し込みをします。受験の申し込みの際に、サンキューメールが届いたメールアドレスを入力して認証されれば、受験料が無料になります。

 AZ900は条件を満たせば自宅受験も可能らしいですが、私のPCはかなり古くて条件を満たさないので、全国各地にあるピアソンの試験センターで受験することになります。住んでいる場所から一番近い試験センターまで往復2,000円ほどの交通費が必要になる。

 最短で2日後から受験可能でしたが、あまりにも無謀すぎるので2週間後に受験予約を入れました。

 合格するまで何度も試験会場まで交通費をかけて往復するとなると、体力的にも交通費的にもきつい。さらに、現在はコロナウイルスが蔓延しており、感染リスクも無視できない。これらのことから、1発合格を狙うためにUdemyのオンライン問題集(7回分430問)を思い切って購入!

 Udemyのオンライン問題集を購入したら、試験当日までひたすら周回。安定して9割正解できるぐらいになっておきます。

 当日になったら、試験会場に向かいます。初めての場所なので会場の建物を探すのに多少手間取りましたが、何とか予約の30分ほど前に到着。

 会場に着いたら、書類への記入や写真撮影などの受付を済ませてから、係員の指示に従って指定されたPCのある席に着きます。

 AZ900はCBT方式になっており、PCの画面に問題文が表示されるとともに、画面内の所定の場所に解答を記入していきます。選択肢を1つ選ぶ場合はラジオボタン、複数選択の場合はチェックボタンで解答していきます。他に画像を正しい位置にドラッグ&ドロップで移動させる形式の出題もありました。

 出題された内容については守秘義務があるので詳細は書けませんが、MicroSoft公式の「Azureの基礎(第1部~第6部)」とAZ900の演習問題を何度も周回していれば十分に何とかなる感じでした。出題数は40問程度。制限時間は60分ですが、見直しを含めても20~30分程度で解答を済ませられました。

 見直しを終えたら、「終了」ボタンを押して答案を提出します。そして、答案を提出して数秒後に結果が発表されます。スコアは835点で無事合格でした!

 合格基準は700/1000なので、ギリギリではなかったものの、余裕でもない微妙な結果でした。加えて、CBT方式だと結果が数秒で出ることも驚き。紙に解答を書いていく従来の試験のように結果発表まで2~3ヶ月待たされないです。

 受験を終了すると、受付から次のような結果レポートの紙を渡されます。

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「クラウドの概念の説明」は、得点率が高いものの、他の受験生との比較は「普通」だったので、多くの方はこの分野を確実に得点していることが伺えます。その一方で、「一般的なセキュリティ及びネットワークセキュリティ機能の説明」は、得点率が他分野と比べて低めですが、他の受験生との比較が「優秀」となっているので、多くの方がこの分野を苦手にしてそうです。

 これでAZ900は無事に完了。せっかくFundamentalsレベルはウェビナー受講で受験料を無料にできるので、Fundamentalsレベルの他の区分も狙いたい。クラウドと同様にAI(機械学習などの人工知能)も話題になっているので、次はAIの使い方を身に付けてAI900にチャレンジしようかな?

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