スパムコメントをシャットアウト!WordpressへのreCAPTCHA導入方法

スパムコメント対策にGoogleのreCAPTCHAを導入する。

 Wordpressを使い始めてしばらくすると、スパムコメント(宣伝コメントや意味不明のコメントなど)が大量に押し寄せるようになり、これらのスパムコメントの処理で悩まされます。

 少し前からWordpressを使ったサイトを始めている当方ですが、このようなスパムコメントはbotを用いて機械的な方法で大量に書き込まれるため、一人だけで手動で処理ではとてもじゃないが追いつかない!

 このことから、機械的に書き込まれるスパムコメントについては、サイト・ブログに到達する前にシャットアウトすることが、個人で行う手間の限界を考えても望ましくなります。

 Wordpressのスパムコメント対策の1つとして、GoogleのreCAPTCHA(以下reCAPTCHA)を使用する方法があります。 reCAPTCHAは無料で使用可能なので、金銭的負担なしでスパムコメント対策ができます。

 reCAPTCHAは、Wordpressブログにコメントが書き込まれる際に、システムが人の手による書込みか、botを用いた機械的手法による書き込みなのかを判定し、機械的手法による書込みを弾きます。これにより、機械的手法によるスパムコメントを大幅に減らす(手動によるスパムコメントもあるため、0にはできない)ことが期待できます。

 WordpressにreCAPTCHAを導入については、以下の手順で行えばよろしいかと。

1.Google reCAPTCHAにサイトを登録して、暗号化鍵(サイトキー、シークレットキー)を入手する。

 Google reCAPTCHAのサイトに行き、v3Admin consoleからログインします。

 コンソール画面の水色の所にある+ボタンをクリックすると、サイト登録画面に進みます。

・ラベル
 サイトの識別に使います。通常はサイトのタイトルを記入すればOK。

・reCAPTCHA タイプ
 reCAPTCHA v2/reCAPTCHA v3のどちらかを選択します。

 reCAPTCHA v2は、書込みを行うユーザーに適切な画像を選ばせる画像認証を行わせることで、機械的手法による書込みを弾きます。reCAPTCHA v3は、書込みの際の挙動をAIがスコア化し、スコアから機械的手法に該当すると判定される書込みを弾きます。

 ユーザーの利便性を考えたら、ユーザーに余分な操作を差せなくて済むreCAPTCHA v3の方が適切かもしれない。

・ドメイン
登録するサイトのドメイン(FQDN)を記入します。

・オーナー
 サイト管理者本人の有効なメールアドレスを記入します。

 上記全てに記入を済ませたら、「reCAPTCHA 利用条件に同意する」にチェックを入れてから、下にある送信ボタンを押します。受理されれば、暗号化鍵(サイトキー、シークレットキー)が発行されます。

 これで、Google reCAPTCHAにサイトを登録して、暗号化鍵(サイトキー、シークレットキー)を発行してもらう手続きは完了です。

2.Invisible reCaptcha for WordPressをWordpressに導入して設定を行う。

 サイトをgoogleに登録して暗号化キー(サイトキー、シークレットキー)を発行してもらったら、次はWordpressにInvisible reCaptcha for WordPressを導入します。

Wordpressのダッシュボード画面のサイドバーにある「プラグイン」からプラグイン選択画面に行き、上にある「新規追加」をクリック。すると、「プラグインを追加」の画面になるので、上の方にある検索窓に「reCAPTCHA 」を入力して検索。検索結果の中にある、「Invisible reCaptcha for WordPress」を選んでインストールします。

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 インストールが済んだら、右上の「有効化」ボタンを押して、Invisible reCaptcha for WordPress を有効化して使用可能にします。

 Invisible reCaptcha for WordPress が有効化されると、サイドバーの「設定」の箇所に「Invisible reCaptcha 」が追加されています。

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「Invisible reCaptcha 」を選択してクリックすると、Invisible reCaptcha for WordPressの設定画面になります。

 これがInvisible reCaptcha for WordPressの設定画面になります。最初は「設定」タブのページから。

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 サイト鍵のフォームには、Google reCAPTCHAで発行してもらったサイトキーを、秘密鍵のフォームには、 シークレットキーをそれぞれ記入します。

 言語、バッジ位置、バッジのカスタムCSSはそのままでOK。記入が終わったら、下にある「変更を保存」を押します。

「設定」タブの設定が済んだら、次はWordpressタブの設定画面です。

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「ログインフォームの保護を有効化」「登録フォームの保護を有効化」「コメントフォームの保護を有効化」「パスワード再発行フォームの保護を有効化」の4つ全てにチェックを入れて、変更を保存します。

 Invisible reCaptcha for WordPressの設定は、ここでひとまず完了になります。その他のタブは、各種のプラグイン(メールフォームを設置するためのプラグインなど)ごとの設定になります。別途該当するプラグインを導入することになった場合に、その都度設定することになります。

 Invisible reCaptcha for WordPressの導入と設定が正しく行われていれば、該当するフォームが表示されている画面にreCaptcha のバッジが出現しています。これです↓

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 このバッジが確認できれば、Invisible reCaptcha for WordPressは正常に動いていることになります。botによる機械的なスパムコメントに加え、ログインフォームへのブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)による不正ログイン、その他botを用いた機械的な不正入力を防いでくれます。

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