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夢魔


今日はかなり酷い


私はよく夢をみる。
主に自分が死んでいたり、筋子が硬貨の代わりに流通してる世界線の話だったりと、カオスでありつつ、ホラーテイストが強い夢を見ることが特に多い。家族に聞く話ではよくうなされている様である。かなりの睡眠の質の悪さが伺える。



今日は私が見たある夢の話をしよう。


夢の中の私(以降私)は、貧しくも愛が豊かな農村で産声をあげ、家族からまっすぐな愛情を込められ、健やかに育つ。だが15歳になったある日突然、村の長に山に包まれた神秘的な学校への入学を強いられてしまう。当然、家族と一緒に私は抵抗する。痺れを切らした村長が私たち家族の夕飯に睡眠薬を盛り、家族全員深い眠りに。私はその隙に馬車で学校へ攫われてしまう。



目を覚ますと見知らぬ天井。
あちこち身体が痛くて、体を起こすのも一苦労。
なぜか二段ベットの上段に寝かされている。

「家族と夕飯を食べていたはずなのに、なんでこんなところに…」と思案を巡らせていると

下から幼い声が響く「ここの子はみんなそうなんだよ。生贄なんだよ。あんたもきっとそう。」
そう言って顔を見せたのはひどく幼い容姿をした少女。何を言ってるのかわからない。

「生贄って?何?」私の問いかけにやれやれ…という様子で手を払う。その手が幼い容姿とは裏腹に傷まみれの年老いた手で不気味に感じる。幼い少女はもう私に目もくれず用意を始めていた。「もう朝だよ。遅刻したら酷い目に遭うから」という少女の助言で私も用意をする。



(割愛したい)


少女について教室へ向かう。

話を聞くにわかったことが数点ある。

・生徒のほとんどは攫われた村の子供である。

・この学園で先生や大人を見たものはいない。

・模範的な生徒であれば村へ帰れる。

・学園のルールを守らなければ、厳しい折檻がある。

誰が何の目的で子供をこの学園に集めているのかは謎である。とにかく,私は帰りたい。帰るためならこの学園だって、生き抜いてみせる。そう強く決心するのだ。


(割愛)


なんやかんやあって馴染み始めたころ。
学園でとある精神病が流行り始める。その精神病は無辜なものを信仰するあまり、信仰心以外が朽ちてしまうという人格排泄がすぎる病である。その病に罹った者(以後信者と呼ぶ)は何故か私をマリア様に見立てて、処女受胎を実現させようとし、一度腹を切り裂き、神虫を腹に入れ、産ませるという計画を立て出す。

神虫

私には宗教がわからぬ!という気持ちで
信者どもの企みにも気づかず、ホイホイと信者の懺悔室ver2.5(オペ室)について行ってしまう。
腹切り裂き寸前のところである男が。その男こそ

犬山べロシアンである。


何回も繰り返される信者とべロシアンの猛攻。
べロシアンは私を守るうちに村に残してきた恋人を重ね、お互いに特別な感情を抱いてしまう。
ベロシアンと私は一つになったのである。


(割愛)


いつまで経っても、信者たちの病気は治る予兆もない。どうしたら逃げ出せるんだ。思案の末に私はべロシアンを生贄にすることを思いつく。
私の匂いを纏わせて、代わりにマリア様をしてもらおう。私はもう我慢できない。こんな生活。
私の部屋で眠っているベロシアン、私の香水を振り、抱擁をする。私の香りを纏わせる為に。
今から私はベロシアンを殺すのだ。
ベロシアンに背を向け、小屋を後にすると
ひどい激痛が私を襲う。真っ黒な布の中から覗くナイフを握る手。その手は何か見覚えがあった。

おまけ↓ ベロシアンの最後


私を刺した謎の女?の手により生贄に。
好きな女にも裏切られ、病のせいで狂った旧友に信仰され続け、体は神虫に犯され、時には旧友に体を犯さられ、信仰が続くまで死ぬことも許されない人生を送る。

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