30代後半以降の転職

以前は多くの募集要項に「35歳まで」と書かれていましたが、今では、35歳を過ぎた転職も珍しくないです。
実際、弊社の転職サポートの実績は、毎年7割〜8割が35歳以上です。

この年代のNG理由として、
・考えや仕事のスタンスが固まっていて、アンラーニングするのが難しい
・自分を正当化することが上手くなり、他責の理由で転職をした経験がある
・家族を持っていることから、仕事に集中しきれない場合もある
という内容が多いです。

一方で、経験豊富な方々を採用する理由は、
・数多くの「経験談」「事例」「人脈」を持っていて、状況に応じて臨機応変に結果を出してくれそう
・選択肢が限られている分、迷うことが少なく、事業や組織にコミットしてくれそう
・自分の事を含めて、客観的に物事を見れている。状況に応じて的確に動いてくれそう
といった期待値の高さで採用に至るケースが多いです。

「他人の」「一般的な」事例・経験談ではなく、「自分で」経験した事例・経験談を持っている事が強みです。
そのような具体例は、現場の熱量を持ってお話をされたほうが説得力が増すと思います。
また、キャリアとして、選択肢が少なくなる分、「向こうの会社のほうが面白そう」と変に迷うこと無く、「まずはこの会社にコミットして結果を出す」と肚が据わっている場合も多いです。
特に経営者は会社の風土を醸成する意味でも、メンバーのコミットメント力を重視しています。
腹を据えているベテラン社員の方がいると、周りにも良い影響があり、有益な存在だと感謝をされると思います。

企業の目的は利益をあげることや顧客のニーズを満たすこと、継続的に社会に価値を生み出すことです。
それに貢献出来るなら、年齢は問わないのが基本的なスタンスだと思います。

年齢はその人を形つくる一要素に過ぎないです。
自分が積み上げてきたものを生かしつつ、アンラーニングを受け入れれば、何歳になっても選択肢は開かれるように思います。

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