カジュアル面談の功罪

ここ数年、「カジュアル面談から始めたい」という候補者側の要望もあり、また、企業側も少しでも優秀な方々との接点を設けるために、カジュアル面談を受けることが増えています。
カジュアル面談形式で、個別に会社の説明や想定される仕事内容などについて擦り合わせが出来るので、メリットはあると思います。
ただ、そのメリットを理解した上で、カジュアル面談は大きな意味合いを持っていない印象があります。第一に、面接と面談は本質的な違いはないと思います。
カジュアル面談の相手が、そのまま面接官になる場合もありますし、面接という場でも、カジュアル面談のように会社や仕事内容の詳細を擦り合わせていくことが出来ます。会社の説明を手厚めにしてくれる他、選考要素(見極め要素)が若干薄らぐぐらいの違いだと思います。

個人的には、カジュアル面談は、勝負を先延ばししている感じがしているだけのような気がします。
時間は誰にとっても限られているので、先延ばしせず、最初から勝負の場にしても良いと思います。
また、実際、「カジュアル面談からで全然OKです」という企業でも、しっかりと選考要素を入れてくることもありますし、エージェントに「ソフト・ランディングさせてください」と、遠回しにお見送りを伝えてくる企業もあります。

選考要素がない(少ない)と油断してしまうよりも、最初から、自身で仮説や緊張感を持って、濃縮な機会&時間にしたほうが良いように思います。

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