エージェントの介在価値

最近、朝日新聞や週刊ダイヤモンドの取材を受けた時、1つのテーマとしてエージェントの介在価値についての話になりました。

結論からいうと、エージェントは黒子的な立場なので、介在価値とか意識しすぎないほうが良いと思います。
エージェントは候補者を探すことや、引き合わせるなどの「探索価値」「セッティング価値」はあると思いますが、セッティングした後は、極力、当事者同士に任せたほうが良いと考えています。

セッティング後も、日程や待遇の調整や、情報提供などのサポートは当然ながら行いますが、第三者的なエージェントが気合いを入れ過ぎると、偏った有利な情報を提供することも出てくるかもしれないですし、基本的には、客観的な情報を粛々と提供するに留まったほうが良いと考えています。

私自身、20代の頃はヘッドハンターといえば、口説いてナンボだと思い、候補者の方を口説いて入社をしていただいた事もありました。ただ、口説くということは有利な情報に偏って提供することにも繋がりますし、社長が口説けなかった候補者をエージェントが口説けたとしても、入社後に幸せになるイメージが描きづらいです。

入社後に頑張るのは企業と候補者であり、社外のエージェントは力が及ばないので、主役にはなりえないです。

多くの転職の場合、エージェントは、主役のように介在価値を意識するのではなく、黒子のようなサポート価値の意識を強めたほうが良いのではないかと思います。

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