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【ふらぐ通信】2024年6月号

 こんにちは。
 気圧と体調の関係に対してそんなに敏感じゃない私でも、6月はちょっとこたえる瞬間がありました。
 みなさんはお元気にされていましたか??

 今月もインタビューマガジンFlagmentをお読みいただき、ありがとうございました!
 例のごとく、振り返りをしていこうと思います。

 なんといっても今月はいろいろと「初」づくし。
 上旬に、初めてのメディア関係の方へのインタビューとして、ふくしまFMの三吉梨香さん。
 そして下旬に、初のバンドインタビューとして、My Trip To Bernalの皆さんにご登場いただきました!
 さすがに書くこといっぱいです! 今月は根気よくお付き合いくださいませ。


 私にとって、三吉さんの存在は(もちろんきわめて個人的にですが)ちょっと特別です。
 詳しくは過去に一度書いたことがあるので、こちらをぜひ。

 超簡単に端折って言えば……ファンだった、ということですね。
 学生時代からずっと耳馴染んだお声であった、まさに上の記事にある通り「憧れ」の方でした。

 ただ、そういったファン感情とはまったく別個に、「インタビューマガジンFlagmentの人格」として、数ある『街の音楽シーンを彩る人々』の中にメディア関係者の方も含まれていることは間違いない(これは、三吉さんに限らず、ラジオ業界に限らずです)、ぜひどこかでお話を伺う機会を模索したい……とかねてより思っていました。
 それゆえ、三吉さんご本人に対してもお声掛け時に強調して申し上げたのですが、ファンであることはあくまでもきっかけのひとつであり、インタビューについては上記のとおり、Flagmentとして新しいアングルを求めてのことでした。
 また、『FUKU-SPACE』でご一緒した北村茉倫アナウンサーのほうが番組メイトとしての関係性もあるし、ご自身の音楽経験や「we are SNEAKER AGES」との関わりなどもあるのに、今回はなぜお声掛けしなかったの? とお思いの方もいらっしゃるかもですが、
 三吉さんにはFlagmentをより客観的な視点で見守っていただけていたこと、シンプルにより多くのキャリアを重ねられていること、(これはおふたりとも同じかと思いますが)さまざまなイベントに積極的に参加されていること……そして前述のとおり、やはり正直なところ私がかねてより三吉さんのファンだったことなどなど。
 いろいろな要素が理由になって、今回は三吉さんにお誘いをさせていただきました。

 とはいえ三吉さんご本人からも、SNSやラジオでおっしゃっていた通り、何度も「私で大丈夫ですか!?」とお尋ねさせてしまいました。
 むべなるかなと思いつつ、でもやっぱり「ラジオ」と「音楽」って両輪というか、切っても切れない関係性だと思うのです。チャート番組やライブ番組、関連イベント等がもっともっと盛り上がりを見せていた時代の、それもメジャーアーティストに限った話ではなく、この現代の、私たちアマチュア界隈にとっても同じだと感じます。
 特にそれは『FUKU-SPACE』でいろいろな音楽関係者の皆さんを局にお招きして、肌で実感したことでもありました。お話を伺い、それをオンエアしていただいたことで得られた反響はもちろん、アナウンサー、ディレクターの方々とそれ以降新たな繋がりを見出し、ご自身の活動をより発展・派生させている方もいらっしゃいます。

 記事内でも私のほうから言及させていただきましたが、「ラジオ大好き!」「聞き浸っています!」という方の数は減っているとしても、例えば社用車で移動時に必ず聞いているとか、農作業中にラジオを携えているとか、作業場や店舗内で流しているとか……「自然と生活に浸透している」という方は今も少なくないと思うのです。それに視覚情報を必要としない分、下手をすればテレビよりももっと密接たり得るメディアだと思うので、面白い繋がりとか思ってもみない可能性とか、たくさん眠っているのではないかと(そのひとつを実感できたというのが、私がそのくだりでお話ししたエピソードです)。
 なので、自分が昔から好きだったメディアの屋台骨に自分が登って、その一端(ごくごく一端ですが)を担えたことは、私にとって宝物のような経験なのでした。

 そんな『FUKU-SPACE』出演で1年ほど通い続けた第1スタジオに、今回の取材でもお招きいただきました。
 普段、本職としてインタビュアー側に立たれている方にインタビューをさせていただくというのもなかなか、光栄なこととは思いつつプレッシャーも大きく……カメラマンであるぽーるさんやBeKoさんのヘッダー写真を撮影するときの緊張感に似たものを感じました……(笑)。

 神戸・大阪時代のかわいらしいエピソードから、生粋のラジオリスナーでいらっしゃった頃の思い出話、そして実際に夢を実現していくまでの歩み。
 ふくしまFMリスナーの立場としてもこういうお話を見聞きする機会はなかなかなかったので、当然ながら初めて伺うお話が多く、とっても新鮮でした。
 実際にお仕事を始められてからの転機や、姿勢の変化、音楽への思いなど、特に後半の内容はお伺いするたびに「ええ~~ちょっと待ってくださいね……」と真剣にお考えくださって、逆に困らせてしまっていなかったかと心配なのですが……(笑)、そのくらいひとつひとつの質問に真摯に向き合って答えてくださったことが光栄でした。
 そして、前述のとおり私が好きでい続けたメディアのその担い手の方の口から、このメディアだからこそできることがある、これからもその可能性を模索していきたい、という旨のお答えをいただけたことが、大仰な言い方にはなってしまいますがまた新たな希望を感じられた瞬間でした。

 三吉さんのもとにも、社内外、リスナーさんなどから、多くの反響が届いたと伺っています。
「いちファンに過ぎない私の自己満足に終始してしまうこと」、それが今回のインタビューで私が最も恐れ、危惧していたことでした。
 私のもとに届いた反響も含め、どうやらそれは回避できたようだと感じられているので、今は安堵しています。

 これを機にではないですが、またさらに新しいアングルのインタビューにも挑戦できたらいいなと思っています。
 そして、これからもラジオを好きな気持ちは変わらないままでいたいなと思います!
 私の人生の「セーブポイント」が、またひとつ増えた瞬間でした。


 後半のMy Trip To Bernal(以下「MTTB」)に関しても、これまた三吉さんとは全く別の意味で新しく、インパクトのある記事になったのではないかなと思います。

 実は、もともと6月下旬は、コレクターズブック『あかつきのおと』に掲載している、土田さんご自身の書き下ろしインタビューをウェブ公開するつもりでした。
 もちろん、その内容がFlagment史上最長レベルに膨大なのと、当時から変化した話題もいくつかあることから、逆ディレクターズカット版のような形で再編集して公開するつもりでいました。

 そんな旨を土田さんにお伝えしたところ、土田さんご自身の現状と、私の今後やりたいことの話になりました。
 私には、「書く」ということの幅を広げていきたい思いがあり、まさにそこにルーツを持つ草案のひとつが「ふらぷれ」でした。
「じゃあちょうど新しいバンドを組むところだから、その機会に俺たちを使ってくれたらいい」とおっしゃってくださり、今回の取材、ひいては「ふらぷれ」の本格スタートに繋がったという経緯だったのです。
※土田さん個人のFlagment公開は、もしかすると今後改めてというのはないかもしれません。ご興味お持ちいただけましたら、書籍購入をぜひご検討ください!

 というわけで、メンバーの藤井さん、ヨギさん、場所をお貸しくださったPEAK ACTION、各位のご都合を調整いただき、いざ取材敢行となりました。

 ……ところがこのバンド、私が想定していた10倍まっさらな状態……実質、くっきり決まっているのはバンド名とメンバーくらい(!)、という状況でした。
 それゆえ、(カットしましたが)Flagment始まって以来初めて、ひとしきり盛り上がったあと、私がほかに何を訊けばいいかわからなくなり、立ち止まってしまう瞬間なんかもあったりして。
 ことほど左様に、MTTBについて「今訊けること」には限りがあったため、終盤は「このインタビューでもって色々決めていこう」というノリになったのでした。

(今回のインタビューはかなりゆるっとした雰囲気で楽しかったのですが、それゆえ話題がかなり飛び飛びになっていたので、従来のライフヒストリー記事では基本的に行っていない「話の順序の並び替え」を多数行っています。アフタートークがあのような形となった理由も同様です!)

 お話の中にもありましたが、しっかりバンドとして集合するのが実質的に3回目ということで、まさにその「夜明け」にあたるタイミングに立ち会えたのが今回のインタビューだったと思っています。
 なにかと困惑こそしたものの、こういった状態のバンドにお話を訊けることもそう多くはないと思うので、貴重な機会であったと感じます。
 どう考えてもFlagmentには書けないような、アレなお話も多数……(笑)。

 後編の最後にあったように、取材後にはPEAK ACTIONのステージ機材を拝借してセッションをし、さっそく1曲分、おおまかに形にされていきました。
 土田さんが「ヘヴィロック」と強調しておっしゃっていた通りにずっしり重たく、でいて軽快な探求心や遊び心が香る各メンバーのアプローチに、実際のライブステージへの期待感が高まりました。

 私としては、すでに長いお付き合いで、それぞれFlagmentにもご登場いただいている土田さん、ヨギさんと異なり、藤井さんとは今回初めまして。
 音速ラインや『2畳半』など、存在はもちろん存じ上げていたものの、実際にお会いしてお話させていただくのは初めてだったので、ちょっと緊張してしまいました。
 が、ギターを爪弾きながらゆるやかな雰囲気でお話ししてくださったり、合間合間に冗談やツッコミを入れてくださったりで、ご本人にその意図がおありだったかはわかりませんが和やかな時間にしてくださいました。ぎこちないインタビューにもかかわらず別れ際には「ありがとう!」とお声掛けくださって、とてもありがたかったです。

 これからのことがいつ、どうなるのか、今はまだ全く謎ではありますが、きっと遠からず動き出し、そのニュースが飛び込んでくることと期待しております。
 まずもってメンバーの組み合わせが面白いですから、化学反応で何が起こるか今からワクワクですね。
 前編更新日にはMTTBのバンド公式エックスも公開されたので、そちらからのインフォメーションをチェックしていただければと思います!

 そして、このような形で、ライフヒストリー記事更新のまにまに、グループやプロジェクトの新情報を届けていく番外シリーズ「ふらぷれ」。
 今後新たな動きを予定しているみなさん、あるいはそうでなくともご自身を第三者目線で深堀りされたいみなさん、ぜひご連絡ください!

 インタビューももちろんですし、リリースに寄せたコメントやライナーノーツのような「第三者による発信」って、ご自身で発表するのとはまた違う見え方や気づき、味わい、魅力があるものだと思います。
 それをもしFlagmentにお任せいただけるようであれば、張り切って取材・執筆させていただきます! ご連絡をお待ちしております。


 ほんとうに根気よくお付き合いいただき、ありがとうございました!(笑)
「ぷらす」へ移行する前から思っていましたが、「ふらぐ通信」をいつも読んでくださる方々は本当に読み物がお好きか、Flagmentがお好きなんだろうなと思います。
 実に、おかげさまです。いつもありがとうございます。

 と、そんなことを書いたそばからで申し訳ないのですが、来月のFlagmentは一か月休載となります……!
 なんやかんやであれやこれやしてしまい、いろいろと間に合いませんでした。すみません……!

「Flagmentでこの方のインタビューを読んでみたい!」「こういう企画をやってみてほしい!」「いや私が取材を受けたい!」などのご意見・ご提案も、引き続き絶賛募集中です。
 ふらぷれの開始により、間口がまたさらに広げられたのではないかなと思います。
 アフタートークでも語り手の方に伺っているくらいには(笑)、そういうご意見をいただけるのはありがたいです。よろしくお願いいたします!

 それでは、ちょっと早めの夏休みにはなってしまいますが、8月にまたお会いしましょう。


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