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赤ちゃん泥棒。


頼りないニコラス・ケイジが観たくなり
定期的に見返す。 


1987年のアメリカ映画
コーエン兄弟製作

ニコラス・ケイジ
&ホリー・ハンター



このふたりの 美男美女、じゃない感じと
とにかくテンポがスピーディなこと

80年代後半に制作なのを ちょっと疑いたくなるような、70年代と錯覚する味わいの 服や車、家具、フィルムの質感などがあいまって、眺めているだけでも心が踊る。

のっぺりした気分の時なんかに調度よい。


欲しいものを
欲しいタイミングで
手に入れられる
訳ではない。 

この 普遍的な あるある。

に絶えず引き戻されるから
面白いだけの話になっていない。


この世ならざる者的な 
北斗の拳かマッドマックスの方が似合いそうなこの人も効いている。

 



コーエン兄弟的な人生の無常感や業の中に、大人を照らす太陽、赤ちゃん がいることで

観ている私含めた全大人が全肯定。
されたような 不思議な余興が残る。

エンディングで流れる
カントリー版の第九で
泣かされる。


赤ちゃん泥棒。
タイトルが やわやわすぎて 敬遠していたのが悔やまれるくらい今では 名作だと思ってるので、同じ気持ちでいる人は 、ぜひ。(不妊がテーマなので、苦手な方はご注意ください)

私は暴力に対する耐性が弱いので、コメディサイドのコーエン兄弟しか観られないのですが

ビッグリボウスキ。オー!ブラザー。未来は今。とかが好きてす。トゥルーグリットも良く見ます。ノーカントリーは怖いので未体験 笑

こちらの解説が良かった。
狩人の夜の引用やスタインベック⁉は ちょっと気付けないから 博学な人の見立ては ありがたいなー。ぜひ

https://cinemore.jp/jp/erudition/1060/article_1061_p2.html



謝謝

 


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