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規格外の感動と驚き~ワイン食堂ケラッセ東京~

「食を通して東北と東京の架け橋となる」をコンセプトに一昨年前に新宿区若松河田に誕生したお店、ケラッセ東京。東北の本当においしい食材をお客さんに届ける、生産者と消費者をつなぐというシェフの坂東さんやスタッフの皆さんの想いと愛情が、これでもか!これでもか!と溢れすぎんばかりのお店だ。

1.感動ポイント① 食材が新鮮!

食材そのものが経験したことないくらい新鮮で、口に入れた瞬間に感動が広がる。魚のカルパッチョは、一口噛んだ瞬間、魚の甘さ、身の締まり、良質な脂が口いっぱいに広がる。大好きなアーティストのライブ1曲目が何かワクワクしている時にお気に入りの曲が来たら一気に興奮してしまうように、これほどの逸品がコースの初めにいきなり登場するものだから、感動とともに次にどんな曲(料理)が来るのか期待せずにはいられなくなってしまう。

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牡蠣はプリっとした質感で身が大きく何個でも食べられそうなくらい!牛ロースステーキとのコンビネーションは贅沢。

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マグロのお寿司の上にはなんとウニのトッピングが!

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私のお気に入りは春菊のサラダ。シャキシャキ感から新鮮さを味わい、青々とした独特の香りからは大地と太陽の恵みを感じる。大好きなお野菜をおいしく食べる時ほど幸せなことはない!

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2.感動ポイント② お店にいながら東北の旬を体感

春にいただいたアスパラ。このアスパラは私の常識を覆した。なぜならいつもなら一生懸命に取り除くはずの筋や芯の堅さが一切なく、みずみずしさとまるでフルーツのような甘さすら感じるから。以前アスパラ狩りをして採れたてのものを食べたことがあるが、ケラッセで食べるアスパラほどの感動はなかったのが正直なところ。

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ブリ大根の菜の花添え。秋の終わりから春先にかけてのブリ、冬から春にかけての菜の花。魚と葉野菜というまるで異なる食材が冬を彩るハーモニーを奏でているかのようで、見ているだけで幸せになれる一品であった。

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カニトマトクリームパスタ。濃厚なカニのうまみ、さっぱりとしたトマトがクリームベースのソースに絡みおいしい。本当は大盛で食べたいくらいだけれどパスタはコースの終盤のためおなかが膨れてしまっているのが残念。

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3.感動ポイント③ 体験型イベント

何より、これが私が一番お勧めしたいポイント!!!ケラッセではほぼ毎週のように参加者体験型の感動イベントが企画されている。私が参加したのは、

①宮城県のマルセンファームさんをゲストにお招きして行われたトマト尽くしの料理教室

②以前住んでいたシェアハウスで行われた坂東シェフの技を余すところなく凝縮した料理教室

③神楽坂えちご・荻原料理長による寒ブリ解体ショーとプチ料理教室

写真はブリ解体ショーの様子。

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料理人や料理研究家が家族にいない限り、普通の人がその道のプロとお話するチャンスなどほぼない。けれどもケラッセではプロがすぐ隣にいて、プロから料理のポイントやこだわりを直に聞けるのがうれしい。

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そして「体験型」というのがポイントで、シェフのアドバイスの下、その場で料理に参加できるのは、とにかく経験してみたい!自分の楽しみたい!という人にはうってつけ。握りずしづくり体験中の私。

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また、到着直後開始前からお酒を飲み始めることができ、しかもいつもほぼ飲み放題状態であるのがお酒好きにはうれしいところ。

これらイベントはお店がお休みの日曜日に開催される。しかしふと疑問が頭をよぎる。お店のスタッフは休んでいるのか?そしてこのイベントは採算が取れているのか?と。答えは「いいえ」。でもこの質問を坂東シェフにぶつけると、食の喜びを一人でも多くの人に知ってほしい気持ちが先行し休みがなくても苦ではなく、まずは東北のことを知ってほしいからイベントを開催するのだとのこと。働くスタッフの皆様も、食材やお料理が大好きで、お客さんとの対話が楽しくてしかたないという気持ちが表れていてとても気持ちがよい。

食の尊さが学べ、生産者や作り手とのつながりを感じ、お料理やお酒を満喫できるケラッセ東京、ぜひこれからも訪れたいお店だ。


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