コロナ禍の香料会社は業績はどうなのよ

さて、香料会社の魅力を過去記事で取り上げておりましたが、そのなかで不況に強い!安定的!と明言しておりました。

それまでは「へぇーそうなんだ」「そうですよね」とあいまいだけど、、まぁ良いか。
というふわっとした回答で済んでいましたが、2020年のコロナウイルスが拡散したという世界的な問題が起きたときに、真実が見えてくることとなりました。

じゃあ実際問題どうなんだよ!
コロナなんて想定外のことが起きて事実かどうか考えていきます。
毎度おなじみの高砂香料工業、長谷川香料のIR資料を見て思考していきます。
合わせて非上場の数社も情報ありましたので、記載していきます。

★高砂香料 21年3月期
純利益 50億円(+82.2%)見込
コロナの影響期間は9ヶ月で、圧倒的にプラスです。
日本、欧州は減収減益で、アメリカアジアで増収増益です。
何か良いビジネス取ったんでしょうね。

★長谷川 20年9月期
純利益 50億9000万円(+23.5%)
コロナの影響期間は半年分で、減収増益です。
売上▲0.6%ですが、海外伸長がカバーしてる構図です。
日本のマイナスをアメリカ、アジアでぐんっと伸ばしてます。

21年9月期(見込)
47億3000万円(▲7.1%)
一方でfull yearでコロナの影響がでる今期は売上は+3.8%を見込むも、営業利益▲3.7%、純利益▲7.1%とマイナス見込みです。

アメリカフレーバーハウスを買収しているので、こちらも経費や帳簿が含まれる様になると一変するかもしれません。
ミッションフレーバーズ&フレグランシーズを133億円で買収

★小川香料 20年12月期
純利益 27億5300万円 (+27.63%
コロナの影響期間は9ヶ月で、プラスです。
ここ数年利益面は伸ばし続けてます。売上不明ですが、うまくやってる印象です。

★塩野香料 20年3月期
純利益 1億7797万3000円 (▲35.58%)
コロナの影響が出る前の数字なので、不明。
単年ではマイナスでしたが、留保分はかなり余剰ありそう。

★湘南香料 20年12月期
純利益 2610万6000円  (+88.65%
コロナの影響期間は9ヶ月で、プラスです。

★井上香料製造所 20年9月期
純利益 2億2073万2000円 (+1.47%
コロナの影響期間は6ヶ月でプラスです。

一言で言うならマチマチではあるが、飲食のように業界全体が悪いことはない。
うまくやれているところはまぁ順調という至極当たり前の結果となりました。
ただ幅広くビジネスを展開している事でリスク分散と拡大戦略は合っている様に考えられそうです。
では、また。

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