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小劇場の文学 中編

前回は「痴漢と覗き すけべな占い師」をみんなで考えましたね。

執筆しながら(どんだけ「すけべな」ってタイピングするねん)
なんて虚無に襲われましたが、今回も張り切っていきましょう。

中編

「淫乱旅行 美乳姉妹 イキ」

です。

そうね、うん、なんだろ、語呂悪い?
語呂が悪いっていうか、

「イキ」

とは?

「イキ」、、、「行き」?
え、「帰り」もあるの?

旅行だけに? 淫乱旅行だけに?

タイトル作者の意図が全く読めないし、そもそも日本語の文章の体をなしていない。

しかし、これはピンク映画のタイトルだ。正しさなんていらない。

そう、「イキ」は紛れも無いあの「イキ」だ。
絶頂だ。エクスタシーだ。

もしかしたらその看板に見切れて続きの文字があったかもしれない。

「イキまくり」とか「イキ狂い」とか。

いや、いまその写真を見返したが

「淫乱旅行 美乳姉妹イキ」

となっている。 そこで完結しているのだ。

、、、、!!!

「淫乱旅行 美乳姉妹行き」だ!!!

言い換えれば
「淫乱急行 美乳姉妹駅 行き」
ちょっと言いづらいけど。

それだ!!!

それに気が付かなかったなんて、、、
やっぱり「イキ」と「行き」がかかっている!

ダブルミーニング!!

脱帽です。 前編でも脱帽したけど今編も脱帽です。

これわかった人いる?
素直にそこに直結した人がいるならその感性、羨ましい。
いやでも素直に読んだらそうだよな、
私がひねくれ過ぎてたのかもしれません。

「美乳姉妹が淫乱な旅行に行って、イク」
そんなニュアンスかと思っておりました。
まぁそれもそれで観てみたいものですがね。

自分もまだまだです。

となると、その内容は容易に想像できる。

主人公であるすけべが終着駅である美乳姉妹の元へ向かう旅の物語だ。

時にデカ尻OL駅で途中下車してもよし、
ポッチャリCA駅でもよし、
はたまたスレンダー女教師駅でもよいわけだ。

そして最後に辿り着くのが美乳姉妹駅、

電車に揺られ、僕は行く(イク)無限に広がる淫乱の海を。
次の駅にはどんな冒険が待ち受けているのか、未知なる淫乱の彼方へただ真っ直ぐつき進むのだ。 さらば昴よ。

壮大で淫乱な旅路。

ポルノ×ロードムービー。

やはり昭和ポルノはテーマが深い。

余談だが、昔パッケージだけ見たことがあるDVDがありまして、
そのタイトルが

「テレクラキャノンボール」

最高に語呂が良い。そして平成という時代を的確に表している。
もし私が馬主になったら馬にそう名付けてしまいそうだ。
まさにあれも時代のエロスを象徴する遺物となりえるだろう。

そしてまたそのDVDの持ち主こそ、今回のテーマとなるポルノ映画館の写真を私に送りつけてきた張本人なのである。

業が深い男である。

次回は後編

「揺れる電車の中で 女子大生は診察台の上で」

執筆していてまた虚無感と自己嫌悪に襲われています。
しかし賽は投げられた。三部作、完結させたいと思っております。


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