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岩下の新生姜ミュージアムの心地良いカオス感はなかなかいいです

さぁ、今週のアーティスト・デートは?というわけで、今回はずっと気になっていた場所に行ってみました。
その名は「岩下の新生姜ミュージアム」
ホームページはここから。
ホームページから漂うポップさと新生姜という食べ物のアンバランスがたまりませんね。いい意味でも悪い意味でも。
僕は基本的に舌がお子様なので、ショウガが苦手でして。だからと言うわけではないのですが、気にはなっていても「僕がいく場所じゃないよな」とずっと敬遠していました。今回、アーティスト・デートの内容を考えていた時に、ふとこの場所が思い浮かびました。
「まぁ、行っても無理矢理ショウガを口にねじ込まれるようなことはないだろう」
ぐらいの感じで、一眼レフのカメラバックを肩に、ドライブを楽しみながら栃木市へ行ってきました。

まずウェルカム放送禁止オブジェにぶん殴られました。

案内看板。色の使い方が上手い

とてもいい天気だったので、人がいっぱい出てるんでしょうね。ミュージアム前の駐車場は満車。仕方がないのでちょっとだけ遠い第三駐車場に駐車しました。栃木ももうすぐ春だなぁ、と日差しの暖かさと風の冷たさを感じながらミュージアムへ。
そして、僕を迎えてくれたのがコレです。

エロい想像をするなという方がご無体です。

・・・。蔵造りなのは栃木市が「蔵の街」だからなのは理解した。「NEW GINGER MUSEUM」のフォントもロゴも落ち着いてて好感が持てる。
でもそれを全部吹き飛ばすこの風船オブジェ!違和感ありありです。もうアレにしか見えません。
この横からちょこっと覗いている小さなショウガがショウガっぽく見せているのはわかる。じゃあ、2本にしなさいよ。2本でてればそんな風に思わないから。
これ、絶対わざとだろ。これにオッケーを出した岩下の新生姜の上層部のセンスと良識を疑いました。
嫌な予感でワクワクしながら、エントランスをくぐりました。

ピンク!ピンク!!ピンク!!!

ステージ。ピンク
アルパカ?かわいい。
角が生姜の鹿
このスクーターはオシャレでいいと思った。乗らないけど。
世界最大の生姜の被り物。壁一面の新生姜

入り口で消毒と名前の記入を済ませ「入場料はいくらかな?」と料金表を探したら無料でした。実に良心的。「人でごった返している」という表現がピッタリの人の流れがありました。ご家族連れの方が多く、独りで来る場所じゃないんだなぁ、と場違い感に戸惑ってしまいました。
まず入って驚いたのが、まぁ何もかもがピンク。入ってすぐに舞台がまずピンク。飾ってある人形がピンク。通路の壁もピンク。スクーターもピンク。ピンクピンクピンク。新生姜の鮮やかなピンク色をイメージして、ピンク尽くしの内装。ここまで世界観を統一しているのが心地いい。正直クセになります。
色々な有名人が来ているらしく、サインが壁一面に飾られていました。

水曜どうでしょうの藤村さんと嬉野さん
みうらじゅんさんと安齋肇さん
スガシカオさんのもあった

このカオス感にやられました。もちろんいい意味で

ここはミュージアムと銘打ってますが、岩下食品株式会社の商品PR施設です。他の企業にも工場などに併設してこの様な施設はありますが、ここまで個性の強いコンセプトで作られたものは初めてです。
子どもを対象にしているのは間違いないのですが、それだけじゃない。子供を連れてきている若い夫婦、おじいちゃんおばあちゃん、サブカル好きの若年層、そして武道好きのヒゲのおじさんにもバッチリハマりました。
一つ間違えれば悪趣味と捉えられかねないピンクに拘った内装に「あの」形をした新生姜が大きさを変えてあらゆる場所にあるわけですから、ここに来た人は絶対忘れない。プロモーションとしては大成功です。
新生姜のトンファとか、何のために作ったのかわからないものが平気で飾ってある。多分、僕はスーパーで「岩下の新生姜」を見るたびに、そのトンファを思い出すでしょう。というわけで、「あの風船オブジェ」にオッケーを出した岩下食品上層部の思惑に完全に乗せられてしまいました。ちょっと負けた気分です。

といっても、ショウガは苦手だから食べないんだけどね。

イワシカちゃん。まじかわいい


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