FIXで覗いた魔物のるつぼ。

2015年の師走に、FIXで魔界への入り口を開けてしまい、ほどなく傷つき、そして急いで蓋をした話をつづります。

FIX(Financial Information eXchange)。

自分は飛躍の場を求めて、FIXの勉強と技術検証をスタートさせました。

自分専用のFIXライブラリでセッションを無事に張れた時には、「よし、これからだ」と大喜びしました。

しかし、その喜びはつかの間でした。

FIXを通じて配信されるレートは完全に異質で、レートをリアルタイムにプロットしながら見ているとそれは、超微細かつ常に鋭角の境界線を描き出す、抜身の刀身の縁を顕微鏡で見るような、触れれば簡単に肉が裂けてしまう切れ味バツグンの様相でした。

無謀な自分は何度か形を変えながら切り合い、そのたびに自分の血が流れるさまを逆に見せつけられてしまいました。

一方で、幾多の魔物が織りなす複雑怪奇なレートに比べると、世間一般の配信レートは、善良な市民による秋の大運動会のように思われました。

そしてほどなくして自分は、違う戦場に移る決意をしました。

あれから4年、今の自分であれば、もう少しうまく立ち回ることができるかもしれません。

しかし、C-NEXは2019年11月8日(金)にサービスが終了OANDAはFIXでのアクセスが特別顧客のみに限定、という状況なので、自分が見たFIXの向こう側の昔話を皆さんにお届けして、そしてそれだけにとどまろうと思います。

2019年の現在だと、デューカスコピーなんかもFIXを提供しているようです。

興味のある方は「るつぼ」を覗いて、どんな世界が見えるか体験してみてください。そして、皆さんのFIX体験談を聞かせてください。

自分は、昔そこで血をどばどば流した身として、そんな話題にすごく興味が引かれます。

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