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ゆるんで面白がる力~こぶとり爺

昨日、本棚の片づけしてたら、「日本昔話百選」(稲田浩二・稲田和子編著 三省堂)が出てきて、ぱっと開いたら、「こぶとり爺」のページ、思わず座って読んでしまいました(^^;

「宇治拾遺物語」にも類話がのっているようですが、これは岩手県に伝わるおはなし。

~額にこぶのあるじいさまが二人。神様に「こぶを取って下さい」とお願いしたら、笛太鼓のお囃子が聞こえてきて、天狗がお社までやってくる。じいさま二人は、怖くてかくれていたが、天狗にみつかって、「踊りを舞え」と言われる。

一人のじいさまは、最初は怖がっていたが、お囃子を面白がって、調子にのって陽気な歌までうたいながら、「何もかも忘れて」酔ったように手足を動かして踊る。
すると、天狗は「今夜は堪能した」と喜んで、こぶを取ってくれる。
もう一人のじいさまは、怖くてがたがたふるえ、体がかちこち。陰気な歌を、低い調子で歌い、とうとうしまいに尻もちついて、泣いてしまう。

陽気好きな天狗たちは、機嫌を悪くして、一人目のじいさまのこぶを、二人目のじいさまのこぶにぶつけて、二人目のじいさまは、こぶが二つになってしまった~。

というおはなし。

道徳的な解釈を付け加えた再話もありますが、元のおはなしの方が、シンプルで、断然良い!好きです。

脱力して、一人目のじいさまのように、リラックスすること、面白がる力、楽しむ力は、私たちの人生にもとっても大事なことですね。

以前の私にかけていたものだなあと思いました。今もまだまだですが・・。

お医者様が、「まじめなことは良いことですが、過ぎたるは及ばざるがごとし」と、そういえば、おっしゃっていました。

真面目な人は、つい力が入ってしまって、体も堅くなり、呼吸も浅くなりがちなんだそうです。なので、呼吸を意識して、深くすることから始めるといいそうです。そういう時間を短くても、一日の中で取るようにするといいかもですね。
あとは、笑顔になるだけでも、更に声を出して笑うと、免疫力も上がるというのは、よく言われていますね。笑うヨガとかもありますものね。

大事なことって、「ああ、そんなこと」というようなことで、ちっとも目新しくないんだけど、実践するかしないかで、かわりますね。

陽気でユーモアのある人は、人に好かれるし、その場を明るくしてくれますね。
天狗じゃなくても、ご褒美あげたくなります。

リラックスして、自然体でいることで、その人らしさ、その人の魅力が出てくるのでしょうね。
以前友人が、みうらじゅんさんの言葉、「老いるショック」と「不安タスティック」を教えてくれて大笑いしました。
「老い」まで面白がってしまう、その心が良いですよね。
「不安」になったら、タスティックを付けるって、ユーモアありすぎ!

天狗にご褒美もらえるように、リラックスして、ゆるんで、陽気に過ごしていきましょう(*^-^*)

読んでくださってありがとうございます。

良い時間をお過ごしください。


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