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心が飛翔する青色

高校の頃、硫酸銅水溶液の美しい青色、
セルリアンブルーを見たくて、先生に頼んで
準備室に行ってよく見せてもらっていました。
変な子どもでした(笑)

今は青い瓶を窓辺に並べるのが好きです。
見るだけで涼しさを感じます。
窓辺だと日の光が当たってきれいなので、
やっぱり夏は「青」が好き😊

中国語では青色は「藍色」(lan2 se4)。
植物の藍から来ていると、すぐに
わかりますね。
藍染めの色はいわゆる「藍色」「紺色」
だけではなく、たくさんの「青」があることを
思います。

染織家の志村ふくみをして、
「一色一生」とまで言わしめた「藍」
深いですね。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、
初めて日本に来た日に、
日本の街中にある「青色」
のれんや着物の藍色に心打たれたという話に、
私も心打たれます。
明治初期の日本にタイムスリップしてみたいなあと
強く思います😊

Ditoさんが美術館の記事に、フェルメールの絵画を
たくさんアップされていて感激しましたが、
フェルメールブルー、ラピスラズリの瑠璃色も
また心打たれる青色です。

いずれにしても昔は、化学染料ではなくて、
植物や鉱物から、人々の手間と時間をかけて
出していた色「生きている青」
とんでもなく贅沢な「青」だったんだなあと
思います。

海も青く、空も青く、遠くの山も青い。
もう何年も前に大雪が降った時、積もった雪が、
光りにあたって青く見えたことがありました。
美しくて不思議で忘れられない光景です。

前にも書きましたが、
志村ふくみの「語りかける花」(人文書院)
の中に、

「藍甕の中からあらわれる色は、ほんの数秒、
真正の緑色であるが、空気に触れた瞬間に
消滅し、その時点に青が誕生するという
この世ならぬ現象をおこす」
とあります。

空気にふれた瞬間に青が誕生する!

私たちの目には見えない空気の中に、
あるんですよね。宇宙の不思議が。
星の王子さまじゃないけど、
大事なことは本当に目には見えない。
最近つくづくそう思います。

一度きりの人生で、
それに気づけるかどうかにかかっている。

エリナー・ファージョンの
「年とったばあやのお話かご」
(岩波書店)の中にも、
「青いハスの花」というインドの王子の
お話があって、夏になると思いだします。
白いゾウと青いハスの花、
美しい色彩が残り、心が温かくなるお話。

最近、他の方の記事の中にも、
素敵な「青」がたくさんあって、
読んだり見たりして心がふぁと広がり、
飛翔する感覚がありました。

それで今日は、ただ思いつくままに
「青色」のことを、
つらつらと書いてしまいました。

一本だけのんびり屋さんの青いラベンダーが咲きました。
蕾を切ったら家の中で咲いたミニバラと一緒に♡
スーパーベナ アイストゥインクルも涼しげ

青くて美しいこの星に生まれたことも
改めて感謝ですね。

お付き合いくださって
ありがとうございます。

良い週末になりますように♡

















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