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かやねずみのティータイム

かやねずみをご存知ですか?

私がかやねずみを知ったのは、イギリスの絵本作家
ジル・バークレムのかいた
「のばらの村のものがたり」シリーズの中の、
「木の実のなるころ」
(岸田衿子 訳 講談社)です。

もりねずみだんしゃくの幼い末娘プリムローズが、
麦畑で見つけたまん丸の家、

「小麦の茎の上のほうに、小さなまるい家があるのを見つけました」

そこにいたのは、小さな小さなかやねずみの夫婦
だったのです。
かやねずみの夫婦は、プリムローズに
「ちょうど、お茶にしようとしていたところよ。」
「いっしょに飲みませんか?」と
午後のお茶をごちそうしてくれます。


なぜか今英語版しか手元になくて・・・右下のお茶セットがなんとも贅沢♡

床には、あざみの綿毛のカーペット、
きちんと編んだ草の壁、
お花も生けてあって(大きい(^_^;)
パッチワークのテーブルクロスに、
ティーコゼー♡
二階の寝室もなかなか素敵です。

もうこのページを
いったい何度見たことでしょうか。
彼らと一緒にお茶をしたいと
何度夢みたことでしょうか。
それくらい憧れました♡
今見てもわくわくします(^_^;)
麦畑の中の小さくて丸い家、
秋の匂いがしてきますね。

俳句の秋の季語の朝顔や
日本の春の花オオイヌノフグリが
咲いているのも、おもしろいですね。

ジル・バークレムはレオナルド・ダ・ヴィンチに
影響を受けたと言われています。
かやねずみの家だけではなくて、
この絵本のシリーズは、
家の隅々まで細かく設計されていて
奥行きがあって、
「家」が好きな私には、
ときめきポイントがいっぱいです。

イギリスには、ナショナルトラスト運動の
きっかけを作ったといわれている
「ピーターラビット」のベアトリクス・ポターや
やはりイギリスの田舎の暮らしをかいた
「リトルグレイラビット」などの作者
アリソン・アトリーがいますが、
この本を読むと、
ジル・バークレムもまた自然を愛し、
日々の暮らしを大事にしていたことが、
よくわかります。
小さな生き物たちが安心して暮らしている世界を
感じながら、私の心も平和になっていきます。

恥ずかしながら私は「かやねずみ」が
日本にもいることを知りませんでした。
そのうれしすぎる情報を与えてくれたのが、
原田さんの記事です。
(初めて知ったのは昨年の記事)
原田さんもまたジル・バークレムたちと同じように、
小さな生き物たちに温かい眼差しを持った方で、
「わらび餅のような輝き」という表現が
もう最高!と思いました。

原田さんの記事を読むと、小さな小さな彼らが
この日本やイギリスや世界のどこかで
いつまでも元気に暮らしていけますようにと
願わずにはいられません。


まだまだ暑い日が続いていますが、
「木の実のなる頃」の涼しさを
楽しみながら待ちたいと思います。

最後までお付き合い下さって
ありがとうございます。
よい一週間になりますように♡

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