見出し画像

朽ちぬ喜びは内側にある

今朝も外は冷たい雨。

静かな朝、落ち葉の上に落ちる雨粒の音が音楽のように聞こえました。
どこに出かけなくても身近に喜びはありますね(*^-^*)

「生きがいについて」(神谷美恵子 みすず書房)の中に、「変化への欲求」というのがあります。

以前のように、自由に旅行に行ったり、外出したりできにくい状況の今現在の私たちにとって、ヒントになるようなことが書かれています。

「・・・おどろきの材料は私たちの身近にみちみちている。少し心をしずめ、心の眼をくもらせている習俗や実利的配慮のちりを払いさえすれば、私たちをとりまく自然界も人間界も、たちまちその相貌を変え、めずらしいものをたくさんみせくれる。・・・わざわざ外面的に変化の多い生活を求めなくても、じっと眺める眼、こまかく感じとる心さえあれば・・・・
エミリー・ブロンテは一生ひとりで変化に乏しい生涯を送ったが、あの烈しい情熱と波瀾に富む「嵐が丘」を創り上げる心の世界をもっていた。」

習俗・・・つまり常識、○○するのが当たり前、皆がやってるからやる。
心の中にある「ものさし」ですね。こうするのが普通でしょ・・等々。

私の痛い経験から考えますと、これに心が支配されると、本当に幸せとは真逆の方向へ行きます。なぜなら、そこで必ず自分や他者に対して「良い悪い」を判断する気持ちが湧いてきますから。これは大きなストレスになって免疫力をさげてしまいますね(-_-;) 

普通に暮らしていると、自分ではなかなか気づきにくいですが、負の感情が出てきた時がチャンス! そう、チャンスはあるんです。私たちの誰もが客観的に自分をみることができる!なので、
私も今でも注意深く自分を観察しています。

自分の中にどういう「ものさし」が入っているのか、それに気づくだけでもすごいことなんですよね。気づかなければ手放すことはできませんから。
そして手放す度に、私は本来の自分に近づいていく感覚があります。

この本の後半に書かれている獄舎で正月をむかえた死刑囚の言葉も深いです。

「自由な世界での正月は、ともすれば享楽的な交際や遊びに夢中になりがちで、静かにものをみつめたり、自然を味わうというような気分には、なかなかなれないものです。・・・・・空の青さ、日の暖かさ、空気のすばらしさ、・・人の真実の情・・・・・どのような境遇にある身分をも、他と少しの差別なく、照らし、励まし、慰めてくれるもの、否、苦境にあればあるほど、いっそう生きがいを与えてくれるもの、これを私は最も愛し、感謝いたします。」

むしろ、今の出かけられない状況は、多くの人にとって、
「人間のほんとうの幸せ」を知るチャンスなのかもしれませんね。

人間らしい素朴な心で、自分の中から湧いてくる純粋な喜び、「一切の苦痛をともなわない朽ちぬ喜び」を感じ続けていたいですね。

それでは今日も肩甲骨周りをほぐして、深い呼吸を意識して、自分の「好き」に正直に過ごしていきましょう。

読んでくださって本当にありがとうございます。感謝です♡





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?