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冬の木々は美しい

昨日、「寒いし、お正月だし、今日のウォーキングはお休みしよう(^^;」と一昨日の決意はどこへやら、ホットカーペットの上でごろごろしながら「ワーズワース詩集」(田部重治 選訳 岩波文庫)を読んでいました。
すると、「わが妹に」という詩の一節が目に、いえ心に飛び込んできました。

「さあ、妹よ、希(こいねが)わくは、
急いで散歩のなりに変え、
書物をもつのは止めにして、
今日一日を、のんびり暮らそう。」

えええ~、ウォーキングしろってこと?と思いつつ、それでもまだ寝ころんだまま、そういえば、その妹の詩がのってたなと思って、
「イギリスの田園からの贈り物」(サリー・ホームズ トレイシー・ウィリアムソン 中村妙子訳 講談社)を取り出して、見てみました。

すると、ウィリアム・ワーズワースの妹のドロシー・ワーズワースの詩が。

「神さまは何とまあ
冬を美しくおつくりになっているんでしょう!
木々をことごとく裸にし
その本来の形、見事な枝ぶりを
明らかになさり
嵐に自由奔放なひとときを
おゆるしになっているんですもの。」

もうこれを読んだら居ても立っても居られなくなって、「散歩のなりに変え」出かけました。そしたら・・


「繊細な編み目模様」
「枝が交叉し、再交叉し・・」
空に「くっきりと浮かび上がり」
雲も表情があって美しいのです

「」は、先ほどの本の、イギリスの聖職者で、教育者のフランシス・キルヴァートの言葉です。
「かぼそい小枝が相寄り、相重なって、精緻な模様を織りなす」

ワーズワーズ兄妹のおかげか?いつも歩いている公園の自然の美しさが、木々の美しさが一段と感じられて、ちょっと帰り道は不思議な感覚でした。すべてがきらきらと私の目に映りました。

ついでに元旦のおひさまとすすきも♡

「神さまはなんとまあ
冬を美しくおつくりになっているんでしょう」

それでは今日も、深い呼吸を意識して人生を味わいましょう。

読んでくださって本当にありがとうございます。


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