5時間の不安

時間になって外科の手術室まで旦那が運ばれる。一緒に奥さんも手術フロアまであがってくださいというので、救急センターから病棟にわたしも移動。

本人は朦朧としていてきっと記憶もないだろう。(あとで手術のとき外でまってたの?といっていた)テレビドラマの家族のように泣きながら声をかけるでもなく淡々とよろしくお願いしますとお見送り。すぐくるのでそこでお待ちください。とロビーに放置されること15分。

ロビーのソファにすわりながら入院の説明をうけて手続き書類に次々サインをしていく。手術後はICUということで、荷物は最小限にしてといわれ、必要なものリスト(歯ブラシ、コップをとりあえず)を渡され売店が閉まる前に必要なもの買ってきてくださいとのこと。時間は20時少し前。慌てて売店まで。

なんにも飲んでなくおなかもすいたなーと、お茶とおにぎりも買って戻りあとはひたすら待機。

2時間半から3時間くらいですかねといわれていた手術時間はとっくに過ぎたころには座り疲れてしまったけど売店もしまったし、雑誌でも買えばよかったとおもいつつスマホの電池残量を気にしながらニュースサイトをみたりして待機。

時間が23時を回り、4時間ほどたつのにまだ終わらない。急に不安で仕方ない。手術自体は難しいものではないといってたのに、こんなに時間がかかるなんてもしや急変したりしたのだろうか・・・。よからぬことが頭をよぎる。その場には私ひとり。夢なのか現実なのかよくわからないというのはこいう感覚なのかもと思った。

24時を回ってもまだ呼ばれないし、誰もこない。もしや私は忘れられているのではないかと疑う。さすがに24時30分になったらインターホン鳴らしてみようかと思っている矢先に、看護師さんから呼ばれて先生から説明があるとのこと。24時20分くらいかな。

24時25分くらいに先生と面談。(遅くまでお疲れ様です)部屋にはいってきた先生は30代くらい。淡々としてて声も小さくって目も余り合わない感じで手術疲れかなと思っていたけど、後日会ってもそういう感じだったのでキャラだったけど、最初暗いし淡々と話し始めたからもしやなにかあったのではないかと不安になってしまった。(まあ、運ばれた時点ですでに何かあったからなのではあるけど)もうちょっとはきはき話してくれたら無駄な不安なくなったのに。。。

淡々と話し始めた先生に、手術は終わりました。この画像にあったとおり脳に出血した血液がたまっていたので、頭蓋骨をこう開いて脳にたまっていた血を取り除いて縫合しました。たまっていた血はほぼとりのぞき手術は無事に終わりました。あとは24時間経過観察して出血などがなければ一安心です。みたいなことを言わました。

出血量が多く、脳を血が圧迫したことで損傷していること。そのため、左に麻痺がでていること。損傷した脳は復活しないこと。このあとは脳のほかの部分で機能が保管できるようにリハビリをするのみ。なるべく早くリハビリしたほうがいいので今後はそういう話をすることになる。

というような話。こっちも5時間待ってしかも24時まわっていてつかれていたので命の問題はもうなさそうなことがわかって一安心であとはあんまりちゃんとは覚えてない。なんで時間がこんなにかかったのかを聞きそびれたからそれはいまとなってはもはやわからないけど、手術が難航したとかじゃなさそうだった。

本人に会えるのか?を訪ねれるとどうぞとICUのベッド側に案内してもらえた。(きっとあのタイミングがギリギリだったのかも。緊急事態宣言がでた1月だったら会えなかったかも)旦那は麻酔が覚めてないのか声をかけてもわからない様子。かける言葉もないので顔見て早々に帰宅しました。

まずは明日の朝9時にCTを再度とるので何かあったら連絡しますとのこと。それでなにもなければ経過観察をします。とのことで、お礼を伝えて、深夜1時すぎに病院を退散。そんな時間なので待っているタクシーもなく、しばらくタクシーが通るのをまってなんだかんだ家についたのが2時くらいだった。16時からの10時間くらいだけど本当に長く感じた。

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