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🧠【最近の出来事】ワイは複数箇所歯医者のバイトをかけ持ちしているのだが
その中の1つに20代の女の子が入ってきた。
前職は歯科とは全く関わりのない異業種だったと言うその子は3ヶ月のバイト期間を経て晴れて歯科助手として正社員登用されることになった。
来年にはアラサーの仲間入りをするということで今回の正社員の話は渡りに船であり有難いと話してくれた。
しかし、前職も正社員として働いていたのだがみなし残業で時間外労働を長時間させられた苦い経験からお金と時間に関してかなりセンシティブに捉えており且つ警戒しているようだった。
というのも、この前バイト終わりに彼女に呼び止められこんな話しをされたのだ。
「院長に昼休憩入る前はタイムカード切らなくていいって言われたんですけど診療が押したりした時はその分の時給ってどうなってるか知ってますか?」
本来昼休憩分は賃金が発生しないのだが、歯科では時と場合により診療やその他雑用などで休憩に入る時間がズレてしまうことがある。
なるほど、たしかに良く考えてみれば気になる所なのかもしれない。ワイもかれこれ5年ほど今のバイト先にお世話になっており、外から歯科外の一般的な感覚とはズレていたことに気づかされた。
一応その子より歯科業界が長いワイはここぞとばかりに先輩風を吹かせたろとこの問いに対してこう答えた。
「街の歯医者は大体が個人経営で前職の大手保険会社みたいにシステムが行き届いていないのはうちの歯医者も含め多くある。
まぁこれは労働組合みたいなのも結成しにくく悪しき習慣を見直す起爆となるものがなかった為であり、ワイら既存の労働者の茹でガエル化がもたらした負の遺産と言えよう。
しかしここで考えなければいけないのはなぜこの負の遺産がまかり通っているのかということである。大きな会社と違って我々は毎日ボスつまり院長と仕事をする、それが何を意味するかと言うと常にボスから査定されているということなんだ。
そう考えてみたらおいそれと自分の意見をストレートに伝える事の危うさがご理解頂けるだろう。
つまりその数分の金銭的損失と今の働きやすい環境とを天秤にかけ、金銭<環境と思った人だけが未だに働いているということなんだ。
ただそれに甘えてボスからの要求が大きくなる可能性もままあるからそれは自分のボーダーラインを設定してボスに直談判した方がいいとワイは考えている。
その直談判の際の注意点だが、一方的に自分の要求を伝えるのではなく相手にとってこのままだと損しますよ、という交渉に持ち込む必要がある。
この交渉の手順をすっ飛ばすことによって遺恨が残りそれらはいつまでも解消されずやがて膿になりパンパンに腫れ痛みを伴う所謂急性Pの状態となるでしょう。そこまで来ると歯茎を切って膿出しをすると言った外科処置が必要となり結果それなりの痛手を食らうことになりかねない。
以上のことから残りわずか数ヶ月のバイトの微々たる端数時給と精神的安定どちらに自分が重きを置くのかを1度家に持ち帰って考えてから院長に話をするなりしないなり決めた方がいいと思います。」
この微妙な人間心理をできる限り誤解のないように言語化して表すにはこうも冗長な表現になってしまうのはほんまバグだよな。
ホントは「まだ1人前の仕事も出来てねえのに金の事ばっか細かくって賎しいと思わないかね?よく胸に手を当てて考えてみろ」という一言で終わりにしたかったのだがこんなこと言ったらPハラで訴えられかねん。
おっとこれは口が過ぎましたね。悪しからず。
持ちつ持たれつ気を遣い気を遣われこの平和な世界は成り立っている。
めでたしめでたし
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