🧠お遍路旅前の準備と心持ちについて
あれはたしか上京して1年が経とうとしていた頃だったと思う。
ふと思い立って一人旅を決行した。
なんでそんな事したのかと言うとまぁつまり平たく言えば「行き詰まっていたから」という一言に尽きる。
初めての東京生活は凄く刺激的だったけれど心の安寧はもたらさなかった。人が多いということは比較対象が多いということだ。隣の芝はそれはもう青々と素敵に輝いており何をしていても自分はこのままで良いのかという焦りと不安があった。
そして、そんな日常生活から抜け出したい一心で決めたのが四国お遍路巡りだったというわけだ。
決行1週間前、ワイはお遍路を勧めてくれた地元の友人からテントを借りていた。
お遍路と言ってもそう贅沢に宿に泊まっていたらお金が尽きてしまう、ワイのような万年貧乏なら償却スピードは光の如くである。帰り四国から東京までお遍路以上歩く羽目になる事を恐れて極力現地では野宿をしようと決めていた。
友人にその事を話したところ彼も以前歩き遍路を経験していた事もあり親身に相談に乗ってくれ有難いことにテントまで貸してくれた。
それがこの7人用テントである。
デ、デカすぎる…
世間知らずのワイは7人用テントの大きさを舐めていた。というのも「何日も野宿するなら大きいテントの方がいいぞ。小さいと疲れが取れないからな。」という彼の有難い助言があったからである。馬鹿みたいにデカいテントを勧めるくらいだからワイでも担げるんだろうとタカをくくっていた。
結果ワイは東京から7人用テント含め生活用品等総重量10キロを背負うという苦行をお遍路する前から始めることとなったのだった。
めでたしめでたし
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