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🧠【女子大生との会話】「親友からしゃふって言われるんです」


バイトのJDが旅行土産を出しながらそう話を切り出してきた。

「しゃふってなに?」
「社会不適合者のことですよ」

なるほどね、社不って書き起こせば何となく想像つくが音だけだとなんの事やらさっぱり分からんな。
そんな事を思いながら

「こうやってバイト先にお土産買ってくるなんて社不じゃないっしょ」
と早速しゃふを使ってみた。

「そうですよねー、でも親友からは考え方がクレイジーだって言われるんですよ」
「あぁ…」
たしかにこのJD、何を考えてるのかよく分からない不思議ちゃんな感じはする。

「つまり、目の前に婆さんが倒れてたとしてチラッと横目で見て“あー婆さんが倒れてるな”って思いながら素通りするタイプってことかな?」
「そうですね!助けないですね!」
なんとなく誇らしげにJDはそう言ってのけた。

「なるほどねーでもまぁ情けは人の為ならずって言うし助けた方が良いと思うけどなー」
そんな感じのことを言ってワイは先にバイトを上がった。

帰り道社不について1人考えてみた。
ワイが思うにこのJDは学生ながら既に割と社会に適合している。
と言いますのも、彼女みたいに「婆さんが倒れていても助けないマインド」というのは社会を回している大人に多いのではないかと思うのだ。

面倒事に巻き込まれたくないと思うから人と一線を画すというのはあたかも大人のマナーのように社会人は思っている。

そうなると逆に後先も損得も考えず他人を助ける行為こそ社不が取るものなのではないだろうか。

ここまで考えてみるとなんだが社不だらけの世界の方が望ましい気がしてならない。


めでたしめでたし

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