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東京大空襲の話 その1

1945年3月10日、東京は米軍からの大空襲を受けた。台東区など隅田川東岸地区はとても大きな損害を受けた。母は石川県に疎開していたが、祖父、祖母、叔母は台東区高橋(森下駅の辺り)に住んでおり、夜間に空襲を受けた。祖父に聞いた話を記憶として書き残そうと思う。

空襲はナパーム弾(焼夷弾)で行われたので、いきなり多発的に火災が発生した。当日は北風が強い日で空気も乾燥しており、あっという間に周囲は火事になったそうである。旧被服廠跡(震災記念堂)に逃げる人も多かったが、墨田川目指して逃げることにした、ということであった。

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