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共同創設者のハンター友達が抜け、取り残されました

本日の相談は、スワルダニシティのデスノ大好きLさんです。

友達と共同創業(清凛隊)をしたLさん達は、これから本番というタイミングでトラブルに遭遇!設立メンバーの2人が離脱してしまいました。裏方担当だったLさんは、リーダーシップや実務がわからず途方にくれています。


友達3人で設立したものの… Hunter x Hunter (冨樫義博)31巻より


もともとTさんとBさんに誘われ、名義貸しで副会長になっただけのLさん。いきなり、ハシゴをはずされリーダーをする羽目に!

Lさんは組織運用の実務には疎く、右も左もわかりません。まずはLさんのために、状況を整理してみましょう。


まずはミッションを確認しよう

最初に、故人となられたCEOのTさん、COOのBさんが、清凛隊でやりたかったことを確認しましょう。ミッションは以下の二つになります。

清凛隊(脱会長・新保守主義)
・ガバナンスがガバガバだった前会長体制を引き締める。
・安全保障上の課題があるハンター10か条と試験を改定する。

Tさん、Bさんは、前ネテロ会長のガバガバ経営に異議をもっていたようです。独断先行、協専族の派閥化、ハンターの損耗率など、いい加減な経営体制にメスをいれようとしていました。

清凛隊のスタンスは、いわゆるネオコン(新保守主義)です。伝統的なハンター精神を重要視しつつ、政策そのものは改革派の方向です。 

一方で与党となったチードル会長は、前会長の体制を引き継ぐ、穏健保守派ですが…


チードル会長派は、ガバナンスがガバガバ

ネテロ後任となったチードル会長体制は、前会長の悪いところを引き継いでいます。すなわち縁故主義、現場主義、手続き無視。

与党である上に、対抗勢力だったパリストンの失脚をいいことに、やりたい放題です。

未経験者のタレントを、人気取りで閣僚に!33巻より


お友達人事で、反社会勢力が浸透!33巻より


ハンター10ヶ条を無視し、副会長の任命を放置する独裁体制! 32巻より


そして閣僚全員を引き連れての海外出張! これを現場主義とよんでいいのか!? 33巻より


チードル派は穏健保守なので、基本方針は一緒のはずでした。しかし、ガバナンス(統治)がガバガバすぎて、ブシドラさん激おこです。公約していた10カ条改正や、試験改定も放置しっぱなしですね(ここ重要です)


パリストン派は金権政治のドン

では、パリストン派はどうかというと… こちらはバリバリのフィクサー。

協専族(協会専門ハンター)のドンであり、ハンター協会のヒト・モノ・カネを一手に抑えていました。ちなみにこのパリストンも、前ネテロ会長がワンマン人事で副会長に任命した閣僚。陰謀の匂いがしますね。

こちらも、ブシドラさん激おこですね。思想はおろか体制そのものが、清凛隊のミッションと衝突します。


清凛隊は思想より、安全保証を優先すべき

どちらとも組めなさそうですが…

率直にいうならば、清凛隊は今すぐチードル派に合流すべきです。一刻の有用もありません。

なぜなら、ハンター協会はまさに安全保証の問題に直面しているからです。そして、チードル会長とその側近は、全員が海外視察へ漫遊中です。この危機を未然に防ぐことができるのは、清凛隊しかいないのです!


独占スクープ! パリストンのテロ計画全貌

選挙終了の直後にパリストンは突如の辞任、カキン帝国へと亡命してしまいました。現在では、同国の工作員だった疑いが持たれています。

どうやらパリストン氏、公式には明らかになっていませんが、クーデターを企てていたみたいなんですね… 

そして、このクーデター計画が…実は、現在でも生きているのです!


選挙において、パリストンはハンター十カ条とハンター試験を悪用し、クーデーターでハンター協会をのっとり、V5(近代5種大陸)に戦争をしかけようとしていました。

パリストンがやろうとしたことは、ハンター十ヶ条とハンター試験、そして世間を騒がせたキメラアントを利用した、会長選挙ののっとりです。

なんと、キメラアントをハンター協会の会長にしようとしていた可能性が高いのです。


以下が、入手したパリストンの恐るべき、ハンター協会転覆計画です。


Step1. 主要ハンターが会長選挙に拘束される

会長選挙の最終投票では、ルールにより選挙終了まで全員が会場に拘束されます。パリストンは得票率をコントロールして、投票を無限に引き延ばそうとしました。これにより、主要ハンターが選挙に拘束されました。


Step2. ハンター試験がスタート

選挙がズルズルと伸びるなか、ハンター試験のシーズンが到来します。

ここで注目したいのが、前述されたハンター十ヶ条の欠陥。

第8よりハンター試験のルールは、会長によって決定されます。しかし、9条により会長不在時には、副会長によって決定されます。

おそらく何人かの親パリストン派の協会員が、欠席投票のルールを使い別大陸から遠隔投票を行なっています(欠席投票の推移的に)。

彼らを試験監に任命し、別大陸でハンター試験を行ったら…?

誰も介入できない、パリストン専制のハンター試験が生まれます!


Step3. キメラアントもハンターになれる!

第2条より、ハンターになる条件は、念能力の習得とハンター試験です。アリは念能力をもっているので、試験に受かりさえすればハンターになれます。

そしてパリストンは、裏で5000体のアリを保護していました。彼らをハンター試験に投入します! 5000人のキメラアントが、ハンター試験に合格するわけです。


Step4. 主要ハンターは試験を食い止められない!

選挙戦の終盤は、投票所からの退室が禁止されました。これにより、主要ハンターは、試験前にキメラアントを討伐できません。無理に会場を出てしまえば、選挙規定によりハンターライセンスが没収されます。


Step5. 一度ハンターになったキメラアントは討伐できない!

一度ハンターになってしまったキメラアントを討伐することは、極めて困難です。

第3条でライセンスの取り消しは不可能。

また第4条により、ハンターはハンターを討伐できません。

つまり重犯罪を犯さない限り、キメラアントを狩ることができなくなります。


Step6. キメラアントは会長選挙に投票できる!

選挙では、遠隔力の欠席投票が認められていました。このため、会場にいない全てのキメラアントは選挙に投票ができます。

ハンター総数600余命に対し、キメラアント5000名。そしてあらゆるハンターは、会長選挙に立候補できます。

つまり、アリが会長となり、会長たるアリが閣僚を指名します。

ハンター協会の動議は過半数の議決や、95%の参加が必要なので、人間は議決を取り戻すことが不可能。つまり、完全にキメラアントに乗っ取られてしまうわけですね!


まとめると

まとめましょう。現状のハンター試験は、キメラアントが受験可能であり、合格できてしまいます。一度ハンターになったキメラアントは、重犯罪を犯さない限り、ハント対象にできず、またハンター免許の取り消しもできません。パリストン派が送り込む5000人のキメラアントが、ハンター資格を得た場合、あらゆる決議の過半数はキメラアントだけで取られてしまいます。つまり、ハンター協会は、民主的にキメラアントに乗っ取られてしまうわけです。清凛隊のみなさんは、チードル派と妥協同盟を結んででも、このパリストンの陰謀を阻止しなければなりません。


陰謀はまだ収束してない

選挙では不発に終わりましたが、クーデターはまだ実行可能! 33巻より


で、こういった問題を、チードル会長はすべて放り出して、海外巡業にでかけてしまったのです。トム・クランシーもびっくりの、国防危機にハリウッド映画化まったなしです。

33巻の、カキン帝国に乗り込んだジンとパリストンのやりとり。ここで5000体のアリについて言及。どうやらチードルは、まだパリストンの策略に気づいていません。ハンター10か条の改定が行われていないことが伺われます。そのうえ、パリストンが実は隣国のエージェントの可能性が浮上してきました。

HUNTER×HUNTER 33, 冨樫義博より


そんなわけで、チードル会長が暗黒大陸への視察から帰ってきたら、ひょっとすると、ハンター協会はアリにのっとられているかもしれません!

チードル会長がお供をつれて、海外視察で遊んでいる今、ハンター協会の危機を未然に防げるのは、清凛隊だけです。特に、チードル会長が暗黒大陸で死亡した場合や行方不明になった場合、危機管理の指揮系統に大きな穴がありそうです。

そんなわけで、スワルダニシティのデスノ大好きLさんが、すぐやるべきことは以下の3つです。早くしないと、世界がアリワールドになってしまいそう。

Todoリスト

・非パリストン派の副会長を立てる
・ハンター十ヶ条と試験の改定をいそぐ
・キメラアントの扱いについてV5と握る


デスノ大好きLさん、自分が書いた投票の用紙が、うっかりデスノートだったりしないよう注意してくださいね! 死神はあなたの近くに、ヒソカにいるかもしれません!

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