なぜスタートアップが、あえて新書レーベルをはじめるのか?
12/6日に、note(とcakes)は新書のレーベルを開始いたしました。デジタルだけではありません。「紙の新書」もです。
いまさら紙をやるなんて、なんだかスタートアップっぽくない感じです。なんでわざわざIT企業が出版をやるのでしょうか。実は、ちゃんと理由があったりします。
noteのミッションとは何か?
noteがなぜ新書を出すのか? それを説明するには、noteの真のミッション(使命)を理解する必要があります。
noteのミッションは、「クリエイターためのブログサービスを作ること」ではありません。なぜならば、ブログは単に手段レイヤーの話だからです。noteには実現したいビジョンがあり、そのための手段としてブログを運営しているにすぎません。
ではnoteが実現したいことは何かというと、それは「クリエイターの活躍の場を増やすこと」です。「インターネットの力で、作家の力を増幅(エンパワーメント)すること」言っても、いいかもしれません。
・クリエイターのためのキャリアパスを作ること
・クリエイターが稼げるようにすること
・クリエイターとユーザーを繋ぐこと
・クリエイターがスキルアップする仕組みを作ること
・ネット時代の文章や文壇を再提案すること
・お手本となるロールモデルを生み出すこと
ざっとあげて見ましたが、全てnoteの達成すべきミッションです。
これらを達成しようとすると、アプリやWebサービスだけでは足りないわけですね。noteのミッションは、note.muというWebサービスだけでは完結しないのです。
だから、新書レーベルを作りました。
新書レーベルはnoteの外側を補完する装置
スマート新書は、noteのミッションを達成するツールの一つです。
物理的な出版物をカバーしたことで、noteがクリエイターを応援する力は、大きく増します。例えば、下記のような分野では、noteはより効率よくクリエイターをサポートできるでしょう。
・クリエイターの目標を生み出す
・クリエイターのキャリアパスを生み出す
・クリエイターのポートフォリオを生み出す
・非ネット層にメッセージを届ける
・新たなるクリエイターの呼び込み、誘致
・通常の出版では文字数が足りないコンテンツへの救済
noteにおいて「クリエイターの応援」は、短期的な利益よりも、はるかに重要です。企業の存在意義そのものと言っても良いでしょう。このミッションを達成できずに儲けても、我々のチームは意義を意味出せないのです。
究極的には書籍だけでなく、アニメやドラマ化の支援、講演もスクールも、必要なのかもしれません。ですが、まだチームの規模はそこまでは達しておらず、まずはnote.muとcakes.muを主軸に、少しづつサポートできる範囲を拡大していきたいと思います。
とにかく面白い作品を作るクリエイターを広く世に送り出すこと、そのための仕組みを作ることは、全てnoteの使命であると思います。
これからもnote(とcakes)チームは、プロダクトだけでなくサービス全体をカイゼンして行きます。引き続き、みなさまよろしくお願いいたします。
いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。