シェアブースターの実験を開始しました
実験的にシェアブースターの検証を開始します。モバイル版の画面に、シェアボタンが表示されます。
今回の施策は、あるていど賛否両論が予想されます。しばらくは実験期間だと思ってください。
シェアブースターってなに?
コンテンツのシェア率を増加させる施策を、便宜的にシェアブースターと呼んでいます。今回のアップデートで、モバイル版の画面下部に図のようなボタン群が表示されます。
これは調査実験的な試みなので、今後の検証次第で、再び外される可能性もあります。
なぜ必要なの?
一言で説明すると、「シェア率をの増加」が、noteのユーザー体験に大きく寄与するためです。たくさんシェアがされることで、新規ユーザーの増加と、読者の感想の増加が予測されます。
読者数の増加と、感想の増加は、クリエイターの満足度や継続率にポジティブに働きます。また、新しい作家がnoteを始める率が高まります。
作家数とコンテンツ量が増加すると、読者の満足度も高まります。このサイクルが適正な割合を維持すると、noteは安定して成長することができます。
どんな影響が出るの?
あらゆる施策にはメリットとデメリットがあります。
noteの新陳代謝と緩やかな拡大は、ユーザー全体の体験に良い結果をもたらします。一方で、この拡大率が急すぎると、コンテンツの陳腐やカルチャーの破壊、治安の悪化などが起こりえます。
今回のシェアブースターは、総合的にはメリットが高いと予測されます。
現在はテスト運用を行い
総合的なメリット > 総合的なデメリット
の構図が成立するか検証しています。テスト結果に応じて、メリット側の強化や、デメリット側の軽減のための追加施策が行われる予定です。
シェアブースターは、デリケートな施策でしょう。なぜなら、デメリットは直接的に体感しやすく、メリットは間接的なため、ユーザーの評価が割れやすいからです。このためしっかりと説明して、数字を見ながら行う必要があります。
基本的には、「無理のないサービスの成長」は、サービス全体の大きなユーザー体験を大きく改善します。このため、個々の小さいUXよりも優先度は高くなります。(もちろん個々の改善を放置するわけではありません)
想定されるメリット
・新規の読者数の増加
・既存の読者の呼び戻し
・読者のnoteへの参加率が増加
・作者の収益が向上
・作家がよりフィードバックを集められるように
・作者のモチベーションが向上
想定されるデメリット
・ユーザーの心理的反発リスク
・読書体験の悪化リスク
・コンテンツの希薄化
・望ましくない読者層の流入リスク
・コミュニティの治安悪化
しばらくは数字を見ながら、調整をすることになりそうです。今回のアップデートは、人により好みが別れるところかと思います。実験の段階なので、みなさん気軽にご意見を寄せていただければと!
P.S.
今後は開発チームが増え次第、本命のエディターやオススメ、アプリなどに着手していきたいなぁと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。
いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。