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「箱」と外向き思考(その16) 組織改革とマインドセット

よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。

今回は、組織改革とマインドセットの関係について書いてみたいと思います。

みなさんが所属している会社や組織で、以下のような課題や悩みはないでしょうか?
■ コミュニケーションの不足
■ モチベーションの欠如
■ チームワークの悪さ
■ 信頼関係の不足
■ 責任感の欠如
■ 態度の悪さ
■ 参加意識の欠如
■ 互いの誹謗中傷
■ 協力関係のごたごた
■ 社員のストレス
■ 部門間の対立

いかがでしょうか?
もし、これらの課題や悩みがまったくないという組織であれば、これ以上のことはないので、さらに強みを伸ばすための取り組みを今の延長で進めればよいと思います。
しかし、今までにいろいろな人に問いかけてきましたが、上記の課題や悩みが一つもないという方に出会ったことはありません。ほとんどの会社や組織が、多かれ少なかれ、このような課題に頭を悩ませているというのが実情ではないでしょうか。

そんな状態に対して、以下のような対策をしていませんか?
■ オフサイトミーティング
■ モチベーション向上研修
■ 人事制度の改訂
■ 提案制度の導入
■ 行動規範の明文化
■ チームビルディング研修
■ 1on1ミーティング
■ 感謝を伝える運動
■ ストレスコーピング研修
■ 異部門間交流会

これらの施策は、どれも間違ってはいません。しかし、本来、その前にに整えておくべきことがあります。
それが、マインドセットです。

マッキンゼーが行なったある研究によると、
マインドセットをうまく扱えなければ、組織全体の変化は
行き詰まる

ということがわかりました。
また、別の研究では、
初めの段階からマインドセットの変化に取り組むことで、組織改革の成功確率が4倍に上がる
ということが明らかになっています。

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つまり、上に掲げたいろいろな対策は間違いではないのですが、それらを成功させるためには、まずマインドセットの変革に先に取り組んでおくことが望ましいということになるのです。

ここでの「マインドセット」とは、前回の記事に書いたとおり、相手との繋がりや責任をどのように認識し感じるかという「在り方」、「心の持ち方」のことを指します。

すなわち、内向き(箱の中)ではなく、外向き(箱の外)のマインドセットを組織に属するすべての人が持つようになれば、組織改革をうまく進めることができるようになるということです。

では、マインドセットを内向きから外向きに変えるために、どのように取り組んだらよいのでしょうか?

そのことを考える上で大切な「外側の三角形」ということについて、次回の記事で取り上げてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/


「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。
弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。「箱」や「外向き思考」についてもっと深く知りたいという方は、無料説明会や有料セミナーに是非ご参加ください!
https://www.fl-a.co.jp/seminar/

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