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三度目ましてか、四度目まして


「エゴ」である。
と彼は言う。
これは彼の「エゴ」なのだと思いながら見ていた。

エゴか。

好きにしたらいいのだと思う。
方向性になど興味は無い。
こうあって欲しいなどと願望も無い。
やりたいように進んで、
自分のために音楽をして、
殺される前に終わったらいい。

エゴか。

「甘えている」ともいつかの日に言っていた。
なんて美味しいんだろう。
どんなケーキより、ぴかぴかのお米より美味しい。
夜中に食べるラーメンよりも背徳的で、泣きながら食べた明け方のアイスよりひんやりと美味しい。

「僕のために」
とも、言う。

それが寂しい夜をやり過ごすお供になることも、厭わない人。
それが人の背を撫でることを、一歩の追い風になることを、「ありがたいね」と言う人。

全肯定
とんでもない。
無関心、それだけ。

何をされても、何をされなくても、
彼らがが道を踏み外さなければ、
「地に足をつけて」という言葉を嘘にしなければ
あとのことはどうでもいい。

無関心に、愛しています。

ところで、少し内容に触れながら。

私はその歌詞にぎゅっと詰め込まれていると思っている。だって「The White Lounge」の、TheWhiteLoungeなわけだから。
ミセスの容姿を好こうが人間性を敬愛しようが青と夏しか知らなかろうが、国民的人気を得た今多くへJAM'Sと呼びかけたのに

歌われたのは「見抜いて愛して」。

消費されることを諦めたわけでも、届かないことに呆れたわけでも、何でも無い。
「さあ、これならどうだ」と、子らへおめかしをさせて再び繰り出す。

ここで大切なことは、きっと古くから継がれる「音楽は一対一」。

私は、見抜きたいと思うのだろうか。
わたしは。

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