Second Paul ♡

ポールのコンサートは2回目だ。
正直、怖かった面もある。
1回目の感動が並外れて大きかったから。

「聖なる一回性」とでも言うべきか、
その時の感動を真空パックにして一生の思い出にしておくべきか迷った。

何故なら人は慣れてゆく生き物だから。
新幹線代・宿泊代(私は地方住みなのだ)を払って行って
その2回目の感動が惰性だったなら…
それを危惧していた。

しかし、結果的にそれらの危惧は全くの杞憂だったといってよい。

1回目より2回目の方が
激しく泣けた、嗚咽するくらい
(JOHNを偲ぶ曲Here Today良かったな…!↑隣りの人、ゴメンなさい。)

激しくノレた、身体が揺さぶられるくらい
(Back in the U.S.S.R.サイコー!)

何せ開演前のクリス・ホームズさんのDJタイムの時点でもうグッとくる始末だったのだから。

一曲目にA Hard Day’s Nightが来るのなんて
前日のセットリストから予測し得たし、
ついでに言えば去年だってその曲が一曲目だったのに
それでもなおイントロの「ジャーン」でもう感極まってしまう。

FRESHEN UP TOUR
それが今回のツアータイトルだが
ポールは常にFRESHEN UPしているに違いない。
そうでなければどうして50年前の曲を懐メロレベルとしてではなく今の音として鳴らすことができよう?

今回、よく分かる形でFRESHEN UPされていたのは、
ホーン・セクションの参加だ。
Got to Get You into My Life
Lady Madonna
などの曲は、そのホーン・セクションによって
よりCORRECTに再現されていた。

しかし、それだけであればホーン・セクションが入っていない曲のFRESHEN UP は説明できない。
思うに、ポールは、そして彼のバンドは毎日毎日FRESHEN UPしているのではないか?
演奏やARRANGE等を常に更新してFreshな状態を保っているのではないか?
そしてそれは、ポールがいつまでも若く、年老いないANTI AGINGとも関係があるのかもしれない。

当然のことながら時の流れの風雪に耐えることができる曲の強度もあろう。
永遠をPOP SONGの尺に封じ込めた天才性。

とはいえ、レコーディングされた曲は、何度も聴くうちに当初の感動は薄れてしまう。

でもLIVEは違う。
再び曲に生命が宿る。
勿論、それはその場で演奏してというMAGICもあるだろう。
しかし、それを抜きにしても演奏・アレンジ・常にバージョンアップしている上記FRESHEN UP 効果がそこにはあるに違いない。

転石苔を生じずの例えのとおり。

結論:「本物」は色褪せない。更に鮮やかに深まる。

本物の音楽も「REAL LOVE」 も。

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