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これを読んでも、別に株の取引で利益は出せるようにはならないけれど、意味不明で無駄な株の取引は削減することが出来るようになるnote 第二夜【FXについて】

ある夜、某所にて・・・

A:
ドル円は「買い」だ。30銭上がったら売ろう。

B:
なぜ?

A:
ドル円は上がるからだ。

B:
なぜドル円は上がるのか?

A:
上がるのは明らかだからだ。

B:
なぜ「上がるのは明らか」と判断したのか?

A:
そんな気がするからだ。

B:
なぜ「そんな気がする」のか?

A:
チャートの雰囲気を見たからだ。

B:
なるほど。では過去に「チャートの雰囲気」に従って売買した場合、どうであったか?

A:
おそらく利益が出ている。

B:
何か証拠はあるのか?

A:
いや、ない。

B:
ではなぜ「利益が出ている」と言えるのか?

A:
確かそのハズだったからだ。同じく証拠はないが。

B:
よかろう。ではなぜ30銭上がったら売るのか?10銭ではダメなのか?

A:
10銭ではダメである。せめて30銭ほど取らねばわざわざやる意味がない。

B:
ではなぜ「今後ドルの需要が円の供給を超過し、結果としてドル円が30銭ほど上昇する」と判断したのか?

A:
さきと同じである。そういった雰囲気がするからだ。

B:
なるほど。では逆に今後下がったら何銭程度で損切りするのか?

A:
10銭である。

B:
その確率は何%程度であるか?

A:
50%程度であろう。

B:
では「30銭上昇」「10銭下落」の時間はいかほどであるか?

A:
おそらく共に1時間程度であろう。

B:
なるほど。では、この取引をまとめると「今後1時間でドルの需要が円の供給を超過してドル円が30銭ほど上昇する確率が50%あり、ドルの供給が円の需要を超過してドル円が10銭ほど下落する確率が50%ある」ということになるが、いかがか?

A:
相違ない。

B:
「1時間でのドル円の平均変動幅」はどうであったか?

A:
「±10銭」である。

B:
なるほど。では「今回に関しては1時間で上昇するなら30銭」ということになるが、なぜそう判断したのか?

A:
そういう雰囲気だからである。

B:
アノマリーを見つけたのではないのか?

A:
そうではない。あくまでそういう雰囲気がするだけである。

B:
よろしい。では今回は仮に「+30銭」だったとして、今後同様の取引を続けた場合に「+10銭」に収束する可能性はあると思うか?

A:
わからぬ。だが今回はそうと言える。

B:
なぜか?

A:
そういう雰囲気だからである。

B:
よろしい。これ以上は何も言うまい。買ってみるがよい。

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