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#27 ヴァージル・アブローの残した言葉~過去の自分~

こんにちは、fkr8(エフクリエイト)です

Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)の訃報を知ったのは今日の昼だった

41歳で癌で急逝。

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2010年代から、ストリートファッションを

高い地位に押し上げたのは、間違いなくこの人とデムナの功績が大きいと思う

2013年にヴァージルのOff Whiteが立ち上がり、

2018年にルイヴィトンのディレクターに。

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一方、デムナヴァザリアは2014年にVetementsを立ち上げ

2015年にバレンシアガのディレクターに就任して今にいたるわけで。

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2人の天才が、ほぼ同じ時期に現れて

最上流のブランドディレクターという立場から

時代の流れを変えていくという様子を、

ただのファンとしてでもリアルタイムに体感できたのは

とても幸運なことなのかもしれない


今年はBIG-O氏(PHENOMENONのオオスミタケシ)も亡くなってしまって

シーンに思い切り着火してきた天才が、急に2人もこの世からいなくなってしまったことに、何か因果があるのだろうか



「僕がすることはすべて、17歳のときの自分のためです」


ヴァージルが言ったことで、僕の好きなフレーズだ。

いろんな解釈がある。

17歳。

初期衝動。反骨。疎外感。自己承認。

だれもが17歳のときにいろんなことを思ったはず。

一方で、

年をとって、17歳のときの自分なんか覚えてない人もたくさんいる。

たまに若いときの自分を振り返るけど、日常にかき消されてしまう人もいる。


ヴァージルは

一気にストリートからハイエンドに昇りつめたこの数年間、

17歳のときの自分に向けてなにを思ったのだろうか。


今の自分を、17歳の時の自分が見たときに、

カッコイイと思うことをやるという価値判断で行動する。

ヴァージルがルイヴィトンという歴史のある巨大ブランドで

初の黒人ディレクターに就任して、

ブラックカルチャーを融合したこれまでにないクリエーションをしたことも

NIKEとのコラボで、革新的なデザインを生んだのも

17歳のときの自分を軸にもって、常識を捨てて

新しい創造をし続けたことで

成しえたのではないかと勝手に思ってる。


「常識は脂肪のように落ちにくい」


大人になるのはある種常識を身につけることである

一度ついた常識は、離そうと思っても離れてくれない。

その常識を身に着けた自分が、当たり前になってしまうから。

そういう意味で、僕は常識というものはなかなか落ちない脂肪と同じだと思ってる

ヴァージルのように、17歳の自分を常に心のうちにもっていることは

たやすくない。

常に自分に言い聞かせるだけでなく、

クリエーションに若き自分を投影させて

他人に晒される必要がある。


「過去の自分を見るのも悪くない」

昔の自分なんてどうでもいいって考えも、良いと思う。

ヴァージルのこの言葉も、過去の自分を引きずっているということではない。

10代の一番刺激的な瞬間に出会った、理想の自分を忘れず、

挑戦し続けるために

過去の自分に向き合ってみる時間も、決して悪くない


それでは、また。


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