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31歳の誕生日にパチンコで負けて1人でディズニーに行った日


1993年2月3日に生まれ
2024年2月3日に31歳になりました

29歳の時は30歳がすごく怖かったけど
30歳から31歳になるのは
とてつもなく日常の一部だった

30代の1年目は

バイト
パチンコ
ライブ

みたいな1年目だった

良いか悪いかはわかんないけど
ここ最近の4日間で
30万パチンコで負けて
左肩に痛風出た

30代1年目の締めくくりが最悪すぎてはやく31歳になりたいまであった

まぁ30歳になったら勝手になんか変わると思ったけどそんな甘くは無かった

だけど30代の2年目は違うってところ見せつけます

そんなわけで記念すべき31歳の1日目はパチンコに行った

そりゃ誕生日だし、好きなことしたいよねって

いつもは苦手な早起きも
パチンコの為なら全然上手だよ

パチンコを彼女に当てはめたら純愛のラブソングが書けそうだな

そんなこんなで土曜日のスカスカの朝早い電車に揺られバスに乗って揺られ1時間

ディズニーに1番近いパチンコ屋に到着した

その日はよく見るYouTubeのパチンコ演者が来店するのでウキウキで
朝から抽選受けて
並んで
入店して
5時間かけて2万負けた

誕生日にパチンコ打つと大概負けるよね

世の中の全てがどうでも良くなる

コンビニで弁当買って箸がついてないとか

電車に乗ろうとしてドア付近で立ち止まってる人のせいで乗り遅れたりとか

朝歯を磨こうとして歯ブラシに歯磨き粉と間違って洗顔クリームつけたりとか

急に雨降ってきてコンビニで傘買ったら出た瞬間雨がやむとか

もうそんな悔しかったり悲しかったりする事は全てどうでも良くなる


そうだ
ディズニーに
行こう


前述にもあるように今日打ちに来たパチンコ屋はディズニーにもっとも近いとされるパチンコ屋

ここからディズニーはタクシーを使えば10〜15分もあればついちゃう

こんなどうでもいい世界に1色でも色をつけるならもうディズニーしかないと思った

まぁ負けてる身分なのでタクシーは使わず歩いて葛西臨海公園駅までいってそこから舞浜へ

なんか当日のチケットを買おうとしたらネットでしか買えないみたいでクレジットカードで上手く払えなくてPayPayでディズニーのチケット買った

そんなことしたらあっという間に着いた

舞浜駅に着くともうディズニーの匂いがプンプンして

懐かしさ、高揚感、すこし寂しさ

なんかのいろんな感情が溢れ出した

東京にいればディズニーに行こうと思えば大体
1時間もあれば着くのだが
いつでも行けるって考えたら人は動かない

近場であればあるほど行かない

東京にいたら美味しそうなお店がテレビでバンバン紹介されたりTikTokとかのSNSでスイスイ流れてくる

でも行かない

だがディズニーに5年くらいは行って無かったけどここは1年に1回は絶対に来なくちゃいけない場所だって舞浜駅で降りてそう感じた

今回はディズニーシーに行くことにした

そうだイクスピアリの方に行って電車に乗って行くんだって言う懐かしい記憶をたどり
ディズニーリゾートラインを使いシーへ

ディズニーに着いた頃にはもう夕方だったので
今から帰る人と今から入場する人が入り混じり
夢と現実の狭間の亜空間が生まれていた

1人ディズニーは初めてだったので入場の時に少し緊張したがキャストに出迎えられ少しほぐれた

何度でもあの入り口から入り
地球儀がクルクル回っているのを見ると
もう楽しい

全てが詰まった入り口


1人でディズニーにくる人は別に少なくはないだろうけどやっぱりどこかソワソワしてた

一緒に写真撮る人も居ないからグループでワイワイ写真を撮っている人を横目に1枚

でっかいえくぼは硫酸のたまった落とし穴こと


ディズニーに来て3分ほど

まだ上手くは笑えてない

とりあえず20:30に始まる
スカイ・フル・オブ・カラーズ
と言う花火があるショーを見るのを目標に存分に楽しもうと思った16:30

パーク内を回って最初に立ち止まったのは
ジャンボリミッキー!だった

なんか本当はミッキーとか踊ってるのとればいいと思ったけど看板しか取れなかったよ


よくSNSで流れてきたやつを生で見れて会場のみんなの一体感とかカップル、家族とか幸せの塊みたいなのに挟まれた肩痛風パチンコ負けおじさんが不幸せの権化との感情の差でちょっと泣きそうになった

ジャンボリミッキー見てるのに肩痛いし全然一緒に踊らんしポッケに両手突っ込んでるし
でも見たいは見たいからちゃっかり女子高生の前を陣取って見ちゃってた

ショー自体はすごく幸せになれる空間で少し自然に笑えるようになった瞬間かもしれなかった

それで誕生日にディズニー来たからにはあれが欲しかった

あのディズニーに行ったら1人は見る

バースデーシール

あれ貼りたいって思った31の冬

なんかパーク内でめっちゃ携帯で調べたけどあのシールはパーク内のキャストに声かけたらもらえるらしかった

でもなんかなかなか声かけれなくて

まだ恥ずかしさが残ってて

これがグループとかで来てたら虚勢で大きくなった気がしてすぐ声かけれるんだろうけど
やっぱり1人だったら本来の自分の姿を反映させてしまってなかなか声かけれなかった

小賢しいのが若い女性のキャストだと恥ずかしさが増すからちょっと年配の男性キャストに声かけようかなとかしてたし

結局ディズニーシールもらうのに2時間かかった

もう18時くらいで外が暗くなってたし年下の男性キャストに結局もらった

なんかシール貰ってる時ちょっと口数多かったの今思い出しても恥ずい

その人にシールは青色の服着たキャストがシールとペン持ってて誕生日の日付とか名前とか書いてくれて人によっては何枚も違うキャストにシールを貰って集めてる人もいるんだって

って口数多い時に教えてもらった

そんでシール貰って最後に気づいたんやけど

誕生日になって18時間たって初めて人に祝われた

誕生日おめでとうございますって

30超えてから歳を取るのが嫌やなって思ってたけどなんかやっぱり嬉しいのね人に祝われるっていうのはいつになってもさ

そこから覚醒した

もう何も怖くない何だって出来るんだって


こんな事だって人目を気にせず出来た


やっぱり男ですから

女に祝ってほしいじゃんね

ミニーちゃんに祝ってもらった

写真を撮ってもらう為に30分並んだ

周りは小さい子供がいる家族とか女友達グループとかやったから2時間前の俺なら列に並んでも途中で「トイレ行こうー」とか言って逃げる作戦とかをしてただろうけどもう逃げないって決めたから根性で写真撮ってもらった

でも写真をキャストに撮ってもらったんやけど
撮ってる時にいい笑顔ですねって言われたのちょっと恥ずかしかったし

ミニーが思いの外フレンドリーでハグしてくれた時に恥ずかしさが顔に出過ぎてた

右手は添えるだけ


でもなんか一皮剥けたと思う

大人になるっていうこういう事なんだなって

バースデーシール効果もあって貼ってから会うキャストに誕生日祝ってくれて
猫ミームのハッピーキャットくらい喜んでたと思う

もうなにも怖く無くなったので

ビビって乗るのを避けてたタワー・オブ・テラーへ行くことにした

20:30のショーまでちょうどいい待ち時間で入園したての頃の自分はあれはまぁ今度乗ろうかなとかひよった考えしてたけど

生まれ変わった自分は誰も止められない

1人で55分の並び時間を耐えた

55分の待ち時間もあったのだがパーク特有の人を並ばせる技術ともう乗れそうと思ってからもうひと並びしなきゃいけない感じはいつになっても変わらんね

並びで待ってる時間もおどろおどろしい音楽と建物の演出が段々恐怖を倍増させて何回かトイレ離脱作戦を取ろうとしたけど自分より先に並んでる親子などを見てると10歳くらいの子が楽しそうに待ち侘びてるじゃないか

10歳で怖がってなくて31歳がビビってるのはダサイと感じて作戦は中止した

雨の日も安心なのはでかい

あとなんかタワー・オブ・テラーの注意書きで腰に疾患がある人はご遠慮してるみたいやったけど、肩に痛風は大丈夫かな?
流石に危ないからやめた方がいいかもと別に大丈夫なのに理由をつけて逃げる
プランBの
肩疾患作戦も子供に勇気づけられ中止になった

そんな苦悩と葛藤をしてるなかでサプライズが起きた

1人で来た人の特権で
キャストが「お客様の中で1人で来られた方はいらっしゃいますか?」
とのアナウンスが有った
おそろく、タワー・オブ・テラーに乗る時の定員で1人だけ乗れるスペースが出来て円滑に並びを進める為に1人のお客様を優先して乗せるタイミングが来たのだろう
自分は意気揚々と人目を憚らずに手を挙げてごっそり人を抜かして乗ることが出来た

これはディズニーからの誕生日プレゼントだったと思う

そしていざタワー・オブ・テラーへ

乗って暗くなった瞬間に中学生の男子グループと高校生くらいの女性グループとかがいきなり叫び始めた

「うぉー」
「きゃー」
「余裕余裕」

なんか呪いの仮面みたいなやつが喋ってたけど
一言も聞こえなかった

そんで上がるは下がるはの繰り返しで
ケツの方にある手持ちのところひたすら握って
自分は

「ヴッ」
「クゥッ」
「グゥッ」

みたいな野太い苦しい声を1人であげていた

そんで思いの外早く終わった

なんか一瞬見える夜のディズニーシーはすごく綺麗だった

降りたら足震えてた

多分顔白かったと思う

怖いけどちょっとまた乗りたいじゃん


本当にひとつ思ったのがタワー・オブ・テラーは1人より複数人で乗る方が楽しいんだってわかった

ひとしきり楽しんで最後はショーみて
最高の誕生日だって思ったけど

なんか今日は空の気流が良くないらしくて
スカイ・フル・オブ・カラーズは中止になった

誰にも渡す事のないお土産でも買って帰ろってなった

ディズニーのお土産で目を惹かれるのは缶の入れ物に入ったお菓子である

昔からなんか特別感があってしかもお菓子食べ終わったら入れ物になる感じとか好きで

今回も40周年を祝ってる缶のお菓子を買った

自分への誕生日プレゼントという事で

それを2つ持って会計をしてたらキャストの方が一言
「ミッキーからも誕生日を祝ってくれてます」

一瞬何のことかと思ったら
レシートにHappy Birthdayと記入されていて

もはや自分の体と一体化したバースデーシールが最後まで誕生日を演出してくれた

1人で来てよかったまで感じた

Happy Birthdayはもちろん非課税

ショーは見れなかったけど最高の気持ちでディズニーを後にした


もう何でもありな誕生日の締めくくりは
イクスピアリにある
OUTBACK STEAKHOUSEでステーキ食った

なんか玉ねぎがブワーってなってるやつも頼んだらとんでもない量になっちゃった

パンにナイフ刺したのは従業員で自分の趣味じゃないです


黙ってたけどディズニーで
ミッキーうきわまんとスパイシーチキンレッグ
食うてたから普通に食えない量だった

でも最初にメニュー見て注文する時に胸元にあったバースデーシール見られて誕生日おめでとうございますってここでも言われたしカッコ悪いことは出来んって思って意地で食うた

後半苦しい顔して食ってるの店員に見られたと思うけど

そんでなんとかあの量を食べて皿を下げられてる時に店員が一言

「先ほど誕生日のシールを拝見させて頂いたのですが、誕生日でしたら当店から誕生日アイスのプレゼントがございますが宜しかったらどうでしょうか?」

本当はもう食べれないけど店のご厚意を無駄にしてはいけないと二つ返事で

「よろしくお願いします」

そしたら想像の3倍の大きさのアイス来た

ロウソクの火を誕生日に消したの地味に嬉しかった

さらに
「よかったらお写真もサービスしてます」
そりゃ
「お願いします」

写真撮るにしては周りが汚すぎる


めっちゃ誕生日した


お腹も心もいっぱいになりました


アイス食べ終わったら店員に

「来年の誕生日に届く1000円OFFのポストカードがあるのでよかったら自分へのメッセージと住所をご記入ください」

誕生日すげぇな

なんかわからんけど最後の最後に
1人でディズニーきて
ステーキとかアイスとかめっちゃ食った客だったけど
ワケアリだったと思わせたくて変なメッセージ書いてしまった

最初の「今年は」って来年届くから「去年は」の書き出しの方が良かったって書き終わってから気づいた


1年後の誕生日にスベったメッセージ付きポストカード届くのゾッとするけど一旦忘れる

店員の人がクスっと笑ってくれたら嬉しいな

朝からフル稼働で31歳の1日目を過ごしたけど

とても充実したものになった

1人ディズニーもめっちゃよかったし
1人ステーキも最高だった
1人パチンコだけ許せん

2月3日

投資 -40K
回収 プライスレス

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