とある乙女の備忘録

読んだ本と漫画、見た映画とドラマとアニメ、訪れた美術館や展覧会、その他心に引っかかった…

とある乙女の備忘録

読んだ本と漫画、見た映画とドラマとアニメ、訪れた美術館や展覧会、その他心に引っかかったものの感想やメモです。ネタバレにご注意ください。

最近の記事

ココ・アヴァン・シャネル

最近見かけることが多かったので映画を見てみた。 映画としての面白いさは詳しくないけれど、しっとりとしたおしゃれな世界観だった。 無名のころから気高く自身の世界を持っていらっしゃったのだなあと感じた。 成功した後の話も映画で見たい。

    • 思い、思われ、ふり、ふられ 咲坂伊緒

      ストロボ・エッジ、アオハライドは読んだけれど、世代が離れすぎて離れていた作品。 読んでみると、上記に作品とはまた違う良さがあって大好きになりました。 周りの人間関係や、芽生え始めた恋愛感情・将来への希望への戸惑いがとてもリアル。 10代なりに乗り越える過程がしっかり描かれていて、応援したくなって、あの頃に戻ってついつい感情移入してしまう。 私は将来の目標と家族のことでずっと悩んでいた、器用に見えて誰よりも葛藤を抱えているあの2人が好きです。 くっついた後の話とか読み

      • コレットは死ぬことにした 幸村アルト

        今年にはいって出会ったお気に入りの漫画の一つ。 産業化前のヨーロッパ風?の村で働く薬師さんと冥王ハデス様のワーホリ同士を中心に、 仕事や命について真摯に考えさせられるお話や、人同士のご縁って素敵だなと思うお話がたくさん。 心が温まるお話やシャキッとさせてくれるお話もあれば、しっかりキュンキュンさせられるのでとっても素敵。 花弁が舞う素敵な言葉がたくさん。 植物が装飾テーマだったり、モチーフになっていたりするので、そこも好き。 恋愛ものはちょっとって人にも楽しんでもらい

        • グローバル化自体の地方自治体産業政策(2018)藤原直樹

          各都市の国際戦略や、インフラのパッケージ輸出や見本市出展、地域の注力産業の特定の仕方についてわかりやすく整理されている。   地域産業振興の肝やプロセス、課題が分かりやすかったです。  個人的には、起業家精神を持っている方が分野を特定し、地域として特色ある産業を生み出していくっていうところに興味を持った。 1企業が担うとそのリターンが返ってこないというインセンティブの観点の指摘が興味深い。 キーマンを見つけるプロセスや要因の分析が気になり、高度な知識や技術を持っている

        ココ・アヴァン・シャネル

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        記事

          文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。 藤吉豊 小川真理子

          この本を読むと、文章を書く上でのコツだけでなく、ライフスタイルを振り返ることもできた これから仕事のスタイルを確立するのにおすすめの1冊 「なんとなくこっちのほうがいいかな」といった文章の悩みがなくなった 文章を書く上で、決断の指針を得られた。 専門書をそろえることにはまりそうです アイディアやtodoをまとめる媒体とまとめ方を決めることにした スマホのメモ機能を簡潔に ある程度増えてきたらgoogleドキュメントに 好きなものや大切なことは専用の媒体に 習慣化すること

          文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。 藤吉豊 小川真理子

          恋愛ドラマな恋がしたい 感想

          元々恋愛系のコンテンツが好きで結構いろいろ読んだり見たりしていたのですが 恋愛リアリティショーはやらせ感とかありえない設定とか炎上すると作品ではなく個人がバッシングに合いやすい環境にあることとかを聞いていてなんとなく忌避していたのです。 そんな偏見のある私でも、YouTubeで試しに見ていたこじらせ森やオオカミシリーズは結構先が気になる話でちょっと本編を全部見ようか迷っていました。 そしてついに、ドラ恋と出会いました。 元々有川浩さんのシアター!が好きだった私は、役者とい

          恋愛ドラマな恋がしたい 感想

          ゆびさきと恋々

          最近のお気に入りの漫画。 雪が降って町が静かな日に読みたいお話だ。 海外にばかり目が向いていた人と生まれつき音が聞こえない人の2人が出会って世界を広げ、恋を知る。そんな可愛くて優しいお話。 そんな2人だからこそ、コミュニケーションの大切さを大事にしている。 生まれ持った特性や生い立ちゆえにお互いが大切にしていることを知りたいと願い、知るために真摯にコミュニケーションをとる姿はとてもまぶしく輝いて見える。 耳が聞こえない人は現実世界なら「普通の」人から距離をとられてしま

          その時の気づきを残す方法

          美術館に行くことが好きだ 毎日のようにいくことは難しく、まだまだ勉強不足だから所蔵品あるいは館員の思いと連関があり、思いがこもっている企画展をめぐることがどうしても主な美術館巡りの方法になっている。 見ている間は次に何が来るんだろう、この作家の中でもこの作品が好きだ、この絵にはどんな思いが込められているのだろうとたくさんたくさん心が動く。 でも、全部写真に残せるわけではないし、ポストカード化されているものも限られている。すべての作品の詳細を記述した図録を買うのが最適解な

          その時の気づきを残す方法

          私のドラマの楽しみ方

          日本のドラマや映画が好きだ。 人気の俳優・女優さんを起用し、有名脚本家か原作が既にヒットしているものを使い、売り出し中の若手とベテランが脇を固め、主題歌は作中に出ている人か人気のJ-POP、あるいは売れているバンド。 純粋に楽しめばよいものを、「演技が棒」「原作と合わない」「話がつまらない」等周りの人からあまり純粋に楽しむことができない言葉をもらってきた そう思ってしまう作品に出会ったことがあるし、内心来週は見ようかなあと迷った作品だってある。 でも、私は世相を映して

          私のドラマの楽しみ方

          声の網 星新一

          40年前に生まれたとは思えない不偏性、すべてを見通されているような洞察力を感じる本 星新一を読むと地盤が揺らぐような不安感を覚える。 まだ現実が星新一に追いついていない気がする

          アート・イン・ビジネス ー ビジネスに効くアートの力

          電通の美術回路から出版された本。 アートがなぜビジネスと交わるようになったのか これからどのようにアートとビジネスをとらえていけばよいのか の体系的な答えを提示してくれた作品。 まずはアート作品を流れるように見るんじゃなくって、アートから受け取れるものを増やしていこうと思う。 そして、組織や社会でアートを活かしてよい影響をもたらされるように生かそうと思った。 そばにおいて何度も立ち返って指針にしたい本。

          アート・イン・ビジネス ー ビジネスに効くアートの力

          MIU404 夢の島

          いろんな建前で日本へ来て働かされている外国人の物語。 歴史的に振り返って、最低賃金のギャップから働くことを目的とした移民に起こりうる悲劇なんて山ほどあるけれど、国際社会自体の社会規範のレベルも時を経るにつれて成熟していくわけで、最低限の守られるべき人権と今の日本社会における日本人と「日本人以外」の扱いのギャップが酷いことを浮き彫りにしている。 そして、彼らのおかげで必要なのかよくわからない「便利さ」を享受してしまってる側だからなおさら罪悪感で刺さるのだろう。 サービスの

          続編を待つ読者と作者

          売れない役者の物語、で思い出したのが有川浩の『シアター!』だった。 3部完結予定で2までは出てたはず。今どうしてるんだろうって思って検索して出てきたのがこのブログの記事。 多分アンチしてる個人と同程度以下の影響力しか持ってない意見を持つ個人としてとても悲しくなってしまったと同時に申し訳なくなってしまったし怖くなってしまった 1人の消費者でしかない私としては、生み出してくれた作品に感謝と敬意を持ちながら楽しむべきで、理想像を生み出せないことに対して表現者を責めてはいけない

          続編を待つ読者と作者

          劇場

          未熟な若者の恋の物語だった 彼女が夢追い人で地に足ついてないヒモにも優しい純粋無垢な神様で、安全な場所が維持されてるように見えてた。2人が笑ってるシーンと彼が彼女に八つ当たりしちゃうシーンの落差で胸が苦しくなったり。 けど彼女が私は人形じゃないよ、色々考えているよって言ってどんどん壊れていくところ、そして最後になんで彼に彼女が思い入れていたのか知ったときに、ああこの子も未熟なか弱い女の子だったんだなと感じた 松岡茉優さんがラジオで「さきちゃんの先にみんな誰か自分の過去の

          地方創生

          地方創生について興味深い記事を2つ見つけたのでメモ。

          ギルティ〜この恋は罪ですか?〜

          原作は丘上あいさんの漫画。漫画より爽のモノローグがないから爽の可哀想度が増してる気がする。初恋の人を心の拠り所にしてる爽の6話の 「私にとっての正義」 って言葉を使った結論の付け方がとても好き。複数人に心移ろう余裕がない人間なので、あまりわからないけども。 恋愛関係ない話だと、 「全然大丈夫じゃない大丈夫を繰り返しながらつらい今日は日々遠ざかる」 っていう爽の記事はその通りだしとても好きだな、と思う。もがいてる間はきついけどいつか終わるし気がついたら何かを得てるので

          ギルティ〜この恋は罪ですか?〜